リベラルアーツ教育、サドベリー・スクール…「子どもの自主性にゆだねる教育」のメリット

リベラルアーツ教育、サドベリー・スクール…「子どもの自主性にゆだねる教育」のメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

「リベラルアーツ教育」が昨今では特に必要な資質として注目され始めています。リベラルアーツとは、「一般教養」と直訳されますが、一般教養といえば文学、歴史、哲学、音楽、科学などを含む、一見普段の生活には役に立たないような教育を指した言葉です。では、実際に、どのような利点があるのでしょうか。本記事では、リベラルアーツ教育をはじめ、様々な教育のかたちを紹介していきます。

あなたにオススメのセミナー

    卒業生の85%が「人生に対して満足している」と回答

    卒業生を対象にアンケート調査を行い、まとめた「The Pursuit of Happiness – THE LIVES OF SUDBURY VALLEY ALUMNI(直訳:幸福への追求)」という書籍があります。これによると、卒業生の85%が人生に対して満足していると回答しているといいます。この結果は、決して低い数字ではありません。

     

    また、アメリカの一般的な学校に通った生徒の平均と比較して、芸術関連や教育関連、マネージメント(経営職・管理職)といった職業に就く比率がかなり高くなっています。

     

    このことは、自分らしさや創造力が引き出されたり、学年もクラスもない生徒間のかかわりのなかで、コミュニケーション能力が高まったりした結果だと考えられています。そして多くの卒業生は、「情熱が持てる」という理由で仕事を選択しています。これは非常に重要なことです。

    現代の教育に「本当に求められているもの」とは?

    近年のモチベーション論では「やる気こそがなによりの才能だ」という意見も耳にしますが、人生を捧げる仕事に強い情熱を持つことができるのは、とてもすばらしいことであるといえます。

     

    サドベリー・バレー・スクールの斬新な教育スタイルについて、手放しに全面的な肯定をするわけではありません。しかし、子どもの好奇心や自主性という非常に重要なファクターに注目したという点においては、日本の教育もこの学校から学べる点が多くあるのではないでしょうか。

     

    現代の教育に本当に求められているのは、子どもたちの好奇心や自主性、「やりたい」「面白い」というワクワクとした気持ちなのです。それこそが、創造力と思考力が必要とされるこれからの時代の教育を切り拓く答えとなるかもしれません。

     

     

    株式会社コペル 

     

     

    【関連記事】

    税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

     

    恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

     

    親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

     

    「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると

    「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

    「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

    大坪 信之

    幻冬舎メディアコンサルティング

    近年増加している「発達障害」の子どもたち。 2007年から2017年の10年の間に、7.87倍にまで増加しています。 メディアによって身近な言葉になりつつも、まだ深く理解を得られたとは言い難く、彼らを取り巻く環境も改善した…

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    会員向けセミナーの一覧