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卒業生の85%が「人生に対して満足している」と回答
卒業生を対象にアンケート調査を行い、まとめた「The Pursuit of Happiness – THE LIVES OF SUDBURY VALLEY ALUMNI(直訳:幸福への追求)」という書籍があります。これによると、卒業生の85%が人生に対して満足していると回答しているといいます。この結果は、決して低い数字ではありません。
また、アメリカの一般的な学校に通った生徒の平均と比較して、芸術関連や教育関連、マネージメント(経営職・管理職)といった職業に就く比率がかなり高くなっています。
このことは、自分らしさや創造力が引き出されたり、学年もクラスもない生徒間のかかわりのなかで、コミュニケーション能力が高まったりした結果だと考えられています。そして多くの卒業生は、「情熱が持てる」という理由で仕事を選択しています。これは非常に重要なことです。
現代の教育に「本当に求められているもの」とは?
近年のモチベーション論では「やる気こそがなによりの才能だ」という意見も耳にしますが、人生を捧げる仕事に強い情熱を持つことができるのは、とてもすばらしいことであるといえます。
サドベリー・バレー・スクールの斬新な教育スタイルについて、手放しに全面的な肯定をするわけではありません。しかし、子どもの好奇心や自主性という非常に重要なファクターに注目したという点においては、日本の教育もこの学校から学べる点が多くあるのではないでしょうか。
現代の教育に本当に求められているのは、子どもたちの好奇心や自主性、「やりたい」「面白い」というワクワクとした気持ちなのです。それこそが、創造力と思考力が必要とされるこれからの時代の教育を切り拓く答えとなるかもしれません。
株式会社コペル
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