(※写真はイメージです/PIXTA)

データを使って投資戦略の有効性を確認し、でき上がったプログラム=botを、仮想通貨取引所のシステムに載せて自動で運用させる……。仮想通貨で日給300万円もの稼ぎを生み出しているrichmanbtc(リッチマンビーティーシー)氏。本記事では、「試行錯誤の日々」そして「稼げるようになった理由」を、赤裸々に明かしていく。

取引所を変えたら利益が出せた「理由」

理由の第1は「手数料体系の違い」です。株式投資やFXをしたことがある方なら注文方法に「指値」(さしね)と「成行」(なりゆき)があるのはご存知だと思います。

 

その価格に到達しなければ成立しないが、自分が指定した価格で取引できるのが指値注文、厳密に幾らで取引が成立するかはわからないけれど、とにかく買えること/売れることを最優先にするのが成行注文です。

 

そして多くの人は聞き慣れない用語だと思いますが、それまで使っていた取引所(以下、旧取引所)には「マイナス手数料」なるものがありました。

 

これは成行注文の手数料が少々割高(0.075%)に設定されている代わりに、指値注文が成立すると逆に手数料(0.025%)が貰えるシステムです。それなら全部指値注文で売買すればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、儲かりやすい相場ほど指値注文だと取引が成立しにくく、チャンスを逃しやすくなります。

 

例えば買いの場合、指値注文は現在の取引価格よりも安いところに入れておき、下がってくるのを待ちます。ところが多くの人が「買いたい」と思っている時には価格はどんどん上がっていきますので、安いところで待っていてもなかなか取引が成立しません。

 

逆に売りの場合は、現在よりも高い価格で注文を入れて価格が上がってくるのを待ちますが、皆が売りたいと思っている時に高値に戻るのを待っていても成立せず、ポジションを持っていると利益が目減りしたり損失が拡大してしまいます。

 

比較的のんびりと投資をするならいいのかもしれませんが、少ない資金で頻繁に売買して利益を積み上げて行こうというbot取引には向いていない手数料体系だったのかもしれません。

 

理由の第2は「刻み値幅(呼値幅)の違い」です。刻み値(呼値)というのは、取引価格の表示単位のことです。bitFlyerは旧取引所よりも刻み値が細かく、より小さな価格単位で注文が入れられました。

 

刻み値が大きいと投資家の需要(注文数)がまとめられてしまうので、どうしても「ドカン、ドカン」という大ざっぱな値動きになります。ところが刻み値が細かいと同じ価格帯の中で投資家の需要(注文数)が分散されるので、「カタ、カタ、カタ、カタ……」という頻繁な値動きがあります。

 

数日に1回しか売買しないトレーダーにはどうでもいいことかもしれませんが、botterは値動きさえあれば1日に何百回でも何千回でも取引できます。刻み値の細かさはトレード回数の多さ、つまり利益を上げられるチャンスが多いことを意味します。また注文が分散しているぶん、1つの価格に入っている指値注文は少なく、最後尾に並んでも約定しやすいのです。

 

 

richmanbtc(リッチマンビーティーシー)

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    本記事は書籍『日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル』(幻冬舎MC)より一部を抜粋、再編集したものです。

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