(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、マネックス証券株式会社が2021年12月22日に公開したレポートを転載したものです。

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    2022年は「日経平均が史上最高値を更新」か

    12月3日付の2022年展望では確か上値は3万9000円としていたではないか?」「早くも下方修正か?」という声が聞こえてきそうだが、3万8000円も3万9000円も大差ない。

     

    実際に2万8500円を起点とすれば33%上昇するか、37%上昇するかの違いだ。前回は「来年は冴えない年」というのを見出しにしたかったので、「史上最高値も更新できないから」という、とってつけたような理由を持ってきた。

     

    なので「上値は3万8000円」としたに過ぎない。本当は3万9000円も4万円もじゅうぶんあると思っている。「来年は冴えない年」と言って、日経平均が3万8000円にしかならない、という、ジョークなんだけど、これが結構理解されずに、「そーですか、来年は暗いですよね」などと、そのまま受け取られてしまうことが、ままあった。

     

    この際、それも訂正だ。来年は日経平均が史上最高値を33年ぶりに更新する輝く年になるだろう。その大前提であるコロナ禍の終焉という、みんなの願いが叶うなら、祝祭的な相場になるのは当然だろう。

     

    「コロナの終焉なんて、専門家でもないお前に分かるのか?」という声があるだろう。もちろん、分からない。しかし、分からない、分からないでは予測にならない。

     

    前段で述べた通り、ワクチンや治療薬への期待、科学の進歩、ウイルス自体が変異のたびに弱毒化していく事実、などを考えれば、少なくとも日本でのコロナ終焉というシナリオにベットする目はじゅうぶんあるだろう。

     

    簡単にまとめると、来年は今年の反対になるということである。今年はファンダメンタルズ(グローバル景気や企業業績の伸び、金融緩和等)は良好だった。しかし、それを日本株市場は評価できず、結果としてバリュエーションが低下した。来年はその逆になる。ファンダメンタルズは悪化する。

     

    グローバル景気はピークアウトして減速に向かい、日本企業の業績の伸びも今年度に比べて大幅に鈍化する。欧米では金融緩和も終了する。しかし、それでもコロナの鎮静化という大きな材料で市場センチメントが改善しバリュエーションが上がるだろう。

     

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