
人口減少・地方の過疎化が問題視される昨今。「持ち家率」「空き家率」を見れば、また新たな様相が明らかになっています。
日本で「空き家」が急増の恐ろしい事態
家を持つことで問題になるのは、ゆくゆくの出口戦略。核家族化が進む今、「我が子に家をあげる」といった選択肢も安易に選べなくなってきています。
とはいえ、相続が発生すれば、自動的に子が継がざるを得ないケースも。住む気のない家をもらった結果、ただただ固定資産税を払い続ける空き家と化した……という問題は全国各地で多発しています。
実際のところ、空き家問題は深刻化の一途を辿っています。同調査より都道府県別の空き家の状況をみると、総住宅数において、空き家の割合がもっとも高くなったのは、山梨県「21.3%」。和歌山県「20.3%」、長野県「19.6%」、徳島県「19.6%」と続きます。20%を超えたのは2県。5軒に1軒が空き家というわけです。
1位 山梨県・・・21.3%
2位 和歌山県・・・20.3%
3位 長野県・・・19.6%
4位 徳島県・・・19.5%
5位 高知県・・・19.1%
6位 鹿児島県・・・19.0%
7位 愛媛県・・・18.2%
8位 香川県・・・18.1%
9位 山口県・・・17.6%
10位 栃木県・・・17.3%
なお、もっとも空き家の少なかった県は、埼玉県「10.2%」。沖縄県「10.4%」、東京都「10.6%」、神奈川県「10.8%」と続きます。10%にとどまったのは上記のたった4都県でした(関連記事『ド深刻!都道府県「空き家」調査…「5軒に1軒が空き家」の県』)。
憧れのマイホーム。お金から形を変えた資産は、何らかの方法を以て精算しなければならないものです。人生100年時代、ピカピカのマイホームの行く末も、熟慮する必要があります。