退職金は「いいスタッフのみ」に払っていた歯科医院…企業年金の導入で“事態が急転”【企業年金コンサルタントが解説】

退職金は「いいスタッフのみ」に払っていた歯科医院…企業年金の導入で“事態が急転”【企業年金コンサルタントが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

企業型確定拠出年金について、実際の経営者はどのような考えで導入し、どのような効果を感じているのでしょうか。歯科医院での事例について、企業年金コンサルタントの細川知宏氏が詳しく解説します。 ※プライバシー保護のため、細部は多少変更しています。

「以前に比べて、XXXな人が面接に来てくれるように」

企業型確定拠出年金の導入は、今いるスタッフのモチベーションや定着率の向上だけでなく、新規採用の面でもメリットがあるといいます。

 

最大の理由は、ハローワークの求人票や求人広告に社内制度として「企業型確定拠出年金加入」と記載できるため、退職制度の充実度が「見える化」できることです。医療業界、とりわけ中小規模の医療法人では、企業型確定拠出年金を導入しているケースがまだ少ないため、他の医院との差別化にもなり、効果は大きいといいます。

 

「以前に比べて、優秀な人が面接に来てくれるようになった印象はあります。面接でも志望動機として『退職金制度が充実しており、従業員の将来的な生活設計まで考えてくれているから』といった答えが返ってくることがあるので、応募してくる方たちはそういうところを見ているのだなと、改めて実感することもあります」

 

また、実際に制度を使うことで、A理事長自身改めて確認できたのが節税メリットです。

 

「拠出金は非課税で、手数料は法人が負担します。そうすると、税引き後の手取り給与から投資する場合に比べて、かなり大きな金額を運用できるわけです。この違いは本当に大きいと思いました」

 

 

細川知宏

企業年金コンサルタント

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