(※写真はイメージです/PIXTA)

「新築マンション vs. 中古マンション」。新築信仰が根強い日本ですが、どちらにもメリット・デメリットが存在します。7年間で約500件の不動産取引の経験を持つグランドネクスト株式会社代表・小島優一氏が解説していきます。

新築マンション「目先のメリット」ばかり追うと…

■新築マンションの特徴とメリット・デメリット

ここでは、新築マンションのメリットやデメリットを詳しく解説していきます。

 

●新築マンションのメリットとデメリット

 

新築マンションのメリットとして、設備や建物が新しく、誰も使っていない気持ちよさがあるといった点以外に、次のようなものがあげられます。

 

・修繕積立金が安くなる場合が多い

・住宅ローンや火災保険の条件がよくなる場合が多い

 

マンションの修繕積立金とは、10~15年に1度行われる大規模修繕に備えて積み立てられるお金です。一概にはいえませんが、一般的に築年数が新しいマンションのほうが修繕積立金は安い傾向にあります。

 

また、新築のマンションを購入する場合、構造や設備が最新式のものであるため、住宅ローンを組んだり火災保険や地震保険に加入したりする際に、優遇を受けられることが多い点もメリットです。

 

一方、デメリットとしては、価格が高い以外に次のような点があげられます.

 

・資産価値の下落率が大きい

・実際の部屋が見られない場合が多い

 

先にも述べた通り、誰も入居していないことが新築マンションの付加価値です。そのため、新築から中古になると、10~20%ほど資産価値が下がるともいわれています。

 

また、新築マンションは、建物の完成前に販売が完了することがほとんどです。実際の部屋を見ずに契約することになるため、室内の雰囲気や眺望が想像と違っていたということも起こり得ます。

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