(※写真はイメージです/PIXTA)

「ほとんどやることがない」。仮想通貨で日給300万円もの稼ぎを生み出しているrichmanbtc(リッチマンビーティーシー)氏。自ら〝投資〟ではなく〝投機〟と宣言するその手法は、AIの機械学習に基づいたbotの生成にあった。過去の膨大なデータを使って投資戦略の有効性を確認し、でき上がったプログラム=botを、仮想通貨取引所のシステムに載せて自動で運用させる。……って、どういうこと? というかrichmanbtcって誰? 書籍『日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル』より、一つずつ追っていこう。

「トレンドを全く無視した大きな値動き」の恐ろしさ

■FXで稼ぐのが実はいちばん難しい

 

FXでは2005年頃にロシアのメタクオーツ社が「Meta Trader4」(MT4)という高性能トレードツールを開発し、これに「EA」(エキスパート・アドバイザー)というソフトを搭載して、バックテスト→プログラムによる自動売買が可能になりました。

 

ところが実際にやってみると、FXのbotで稼ぐのが相当に難しいことがわかります。機械学習の肝心要は、まず値動きのデータであり、次にどういうパターンでやれば勝てるかというアイデアです。そのアイデアを過去のデータで検証して必勝のセオリーを見つけるのです。

 

FXは値動きや出来高のデータに関しては非常に充実しています。ですが、セオリーがまるで通用しない相場がしばしば展開します。

 

そして、そんな相場に限って価格が大きく動くのです。普段の変動は小幅であり、だからこそ、レバレッジを掛けて大きな資金を注ぎ込みます。機械学習に裏付けされた戦略で、コツコツと利益が積み上がります。

 

ところが何の前触れもなく、これまでのトレンドを全く無視した大きな値動きになることがあります。FXをやっている人にはおなじみですが、雇用統計や要人発言がその最たる例です。

 

雇用統計とは米国労働省が毎月発表する、米国の雇用情勢を調べた景気関連の経済指標です。事前に予想の数字は出ているものの、発表された瞬間に価格が大きく振れたり逆方向に動き出すなどして、多くのポジションが〝狩られて〟しまうのです。

 

雇用統計は発表の日時がはっきりわかっているので、その前後の時間はポジションを持たず、キャッシュポジション(資産を全部現金にしておくこと)で待機するという対処ができます。しかし、要人発言はそうもいきません。特にトランプ氏が大統領だった時は、その発言で為替相場がしょっちゅう乱高下していました。

 

要人発言は、誰がどんなタイミングで、何を言い出すかわかりませんし、それによって為替がどんな風に動くのか分析のしようがありません。

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    ※本連載は、richmanbtc(リッチマンビーティーシー)氏の著書『日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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    「botter(ボッター)」になれば、月収1億も夢ではない。 過去の価格データをコンピュータに読み込ませ、AIによる機械学習で〝勝てる投資戦略〟を探し出す。それに基づいて発注するプログラム〝bot〟を作り、仮想通貨の取引…

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