(※写真はイメージです/PIXTA)

「ほとんどやることがない」。仮想通貨で日給300万円もの稼ぎを生み出しているrichmanbtc(リッチマンビーティーシー)氏。自ら〝投資〟ではなく〝投機〟と宣言するその手法は、AIの機械学習に基づいたbotの生成にあった。過去の膨大なデータを使って投資戦略の有効性を確認し、でき上がったプログラム=botを、仮想通貨取引所のシステムに載せて自動で運用させる。……って、どういうこと? というかrichmanbtcって誰? 書籍『日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル』より、一つずつ追っていこう。

株は3倍、FXは25倍…「レバレッジ」仮想通貨の意外性

■仮想通貨のレバレッジ規制について

 

レバレッジとは「テコ」のことで、証券会社や仮想通貨取引所に差し入れた資金を「証拠金」として、その何倍もの取引ができる仕組みです。証拠金が100万円あって2倍のレバレッジを掛けると、200万円分の取引ができます。レバレッジを大きくするほど、少ない資金で大きな取引ができることになりますが、それだけリスクも高くなります。

 

株式投資の場合、国内の証券会社では約3倍までのレバレッジが掛けられます。FXの場合は、同じく国内のFX会社で最大25倍まで。

 

株式投資に比べるとかなりの倍率ですが、2005年には200倍とか400倍(証拠金100万円で4億円の取引)の業者もあったと聞きます。それが2010年に最大50倍までという規制ができ、2011年から現在の25倍になっています(さらに10倍まで引き下げようという動きもあります)。

 

規制は金融商品取引法に基づくもので、「投資家保護」が目的です。レバレッジが大きく掛けられるほどギャンブル性が高くなり、少しの値動きで証拠金が吹き飛びます。

 

どんな投資も自己責任なので、資産がどれだけ減ろうが溶けようが文句は言えないはずですが、あまりに投機的な取引が多くなると投資商品としての健全性が損なわれてしまいます。

 

ではビットコインを始めとする仮想通貨には何倍までレバレッジが掛けられるかというと、個人投資家の場合で2倍です。為替と比べればはるかに小さい倍率ですし、株式にすら劣ります。なぜでしょう?

ただでさえ値動き激しいのにレバレッジを掛けたら…

為替は例えばドル/円なら、1日に1円の値動きがあるのはまれです。2021年6月は最も変動した日(6月4日)で0.97円、率にして0.89%でした。なのでレバレッジを掛けて投資金額を大きくし、小さい値幅でも利ざやが取れるようにしているわけです。

 

ところがビットコインはというと、同じ6月の最も変動した日(6月14日)には10%も上昇しています。たった1日の内に10%も増えたり減ったりするような資産ですから「レバレッジは2倍程度に止めておいた方がいいだろう」という判断なのかもしれません。

 

じつは以前は、国内取引所(一般社団法人・日本仮想通貨交換業協会加盟の取引所)のレバレッジ上限は15倍でした。それが2019年5月から4倍に引き下げられ、2021年2月からはさらに2倍に引き下げられました。レバレッジが最大何倍まで掛けられるかは国によって違いますが、先進国では総じて規制が強化される傾向にあります。

次ページ「トレンドを全く無視した大きな値動き」の恐ろしさ

※本連載は、richmanbtc(リッチマンビーティーシー)氏の著書『日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル

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richmanbtc(リッチマンビーティーシー)

幻冬舎MC

「botter(ボッター)」になれば、月収1億も夢ではない。 過去の価格データをコンピュータに読み込ませ、AIによる機械学習で〝勝てる投資戦略〟を探し出す。それに基づいて発注するプログラム〝bot〟を作り、仮想通貨の取引…

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