(※写真はイメージです/PIXTA)

今年の漢字「金」。東京五輪、現金給付……様々な出来事を象徴する一文字となりました。2021年を振り返りつつ、投資としての「金」について考えていきましょう。

投資世界の「金」(ゴールド)…「大荒れ」世相のなか

投資の世界で「金」といえば、もちろんゴールド。「有事の金」と呼ばれるほど安定性が高く、株式をはじめとした流動性が高い投資において、「大荒れ」が起きたとき、金が買われる傾向にあります。

 

コロナ禍、まさに世界的パンデミックに陥ったこの数年で、金価格は急騰しました。2019年こそ1グラム当たり4,000~5,000円を推移していましたが、2020年に入ってまもなく、6,000円、7,000円台を次々と突破(田中貴金属参考小売価格<税抜>)。感染拡大が落ち着いた今、一定の下降基調にはあるものの、それでもなお高価格を推移しています。

 

資産形成の方法として、株式投資、つみたてNISA、不動産投資といった投資手法が知名度を上げつつあります。「今こそ狙い目!」とは、いつどんな時勢でも言われる謳い文句であり、話半分、参考程度が最適とも考えられるものですが、コロナ終息後について大きく懸念されているのは「インフレ」であり、「備えとしての金」への注目は、留まるところを知りません。

 

インフレについては専門家のこんな意見も。

 

“筆者がインフレの話をするのはナンセンスかもしれません。たとえるなら、「いま、火事(コロナ)で家が焼けています。そこで消防車(国家)が水(財政出動や金融緩和のこと)を掛けています。その消防車(国家)に対して、家が水浸し(インフレ)になるのが心配なので、放水するのはちょっと待ってくれ」といっているようなものです。しかし、自分が築き上げた資産(ここでは現金)の価値が下落するというリスクはヘッジしたいと皆さん思うのではないでしょうか。

 

筆者としてはハイパーインフレになるかならないは別として、お金の価値の下落・インフレに伴い2%の物価目標や長期金利を国家が制御できない可能性があるかもしれない、という「リスク」に備えるべきではないかと考えているのです。

 

さて、それではインフレ対策として、具体的には何をすればいいのでしょうか? お金の価値が減価していきますので、お金をモノに変える必要があります。インフレ対策として購入されるモノの代表格はゴールドです。また意外なところでは今後ビットコインも第二のゴールドとしてのリスクヘッジの手段となるのではないかと考えています。”(江幡吉昭『アフターコロナ見据え「日本のお金持ち」がこぞって始めたこと』)

 

今年の漢字「金」。コロナ感染拡大、オリパラ開催をはじめとした怒涛の1年も、あと2週間ほどで終わりを迎えます。オミクロン株の動向も気になるところではありますが、「お『金』を稼ぐ、貯める、増やす」生活はもちろん続いていくもの。本年を振り返りつつ、金(ゴールド)投資をはじめとした、新たな資産形成について考える機会といえるかもしれません。

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