(※画像はイメージです/PIXTA)

「孤独と上手につきあえる人ほど、依存できる人や物が多い」……精神科医である和田秀樹氏は、書籍『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)のなかで、「人への依存」という言葉の本当の意味を説いています。

「お互いに依存し合っている」という認識

ところで、本音というものには「アイツ、ぶっ殺してやりたい」というような、ちょっと人には言えない悪いものもありますが、いい本音もあります。

 

たとえば、いじめられている人を見たときに「いじめはよくない」と思うのも本音なら、差別的な発言を聞いて「そういうことを言うのはやめようよ」と思うのも本音です。

 

とくに人の悪口で盛り上がっているような場では、「そういうこと言うのはやめようよ」などと言うと、「きれいごとを言うな」と反発が返ってきそうで、なかなか言い出せないということがありますよね。

 

でも、いい本音も悪い本音も両方忌憚なく言えるのが親友です。

 

「こんなこと言ったら、ウザがられるかな」
「自分はそうは思わないけど、そう言ったら嫌われるかな」

 

そんなふうに遠慮して、言えること・言えないことを秤にかけたりしなくてもいい関係性が理想です。お互いに受け入れ合っている人同士では、同調圧力というものはあまり働かないものなのです。

 

あなたも自分にとって大事な人に対しては、「お互いに依存し合っている」という認識を持ちましょう。それが相手を大事にすることにつながり、よい関係性を育む第一歩なのです。そういう相手を見つけるためにも、予定調和でない、あなたの本音をぶつけてみて、他人とかかわってみましょう。

 

和田 秀樹

和田秀樹こころと体のクリニック 院長

 

 

孤独と上手につきあう9つの習慣

孤独と上手につきあう9つの習慣

和田 秀樹

大和書房

人間はそれほどストレス耐性の強い生きものではないという。 孤独や疎外感がいかに人を生きにくくさせているか、ストレスの原因になっているか。実際、病気にはなっていないけれども自分の居場所で安心してくつろげないという…

公立・私立中堅校から東大に入る本

公立・私立中堅校から東大に入る本

和田 秀樹

大和書房

教育書を多数執筆し、多くがベストセラーになっている実績をもつ和田秀樹氏の渾身の書。 2020年の入試改革への備えにもふれ、具体的なノウハウを数多く入れた。 いわゆる「地頭のいい子」でなくとも、東大を目指せる、合…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧