「日本の住宅性能は先進国では最低レベルだ」と聞くと、驚く方も多いのではないでしょうか。欧州では、新築住宅で結露が起こると施工者が責任を問われるといいます。「結露は発生するもの」…と、当然のように思っていた住宅の不便は、実は性能に気をつければ解消されるものなのです。ここでは、住まいるサポート株式会社代表取締役の高橋彰氏が、「性能にこだわった住まいづくり」に必要な知識を紹介・解説していきます。
住宅性能の「情報強者」を目指す人が増えている現状
◇「健康・快適性・経済性」すべての面でデメリットばかり
断熱・気密性能が低い家は、健康、快適性、経済性のすべての面において、デメリットばかりです。逆にいえば、高気密・高断熱住宅は、メリットばかりでデメリットはほとんどありません。
最近は、YouTube等でも住宅性能に関する情報が発信され始めており、住宅性能の重要性に気づいた方が急激に増えてきています。反対に、住宅性能に知識・関心を持たないまま、家を建てたり買ったりする方は徐々に減りつつあるように感じています。
住まいの情報弱者になって、間違った住まいづくりをしてしまうことのないよう、ぜひ必要な知識を身に着けていただければと思います。
高橋 彰
住まいるサポート株式会社 代表取締役
住まいるサポート株式会社 代表取締役
一般社団法人日本エネルギーパス協会 広報室長
神奈川県出身。東京大学修士課程(木造建築コース)修了、同大博士課程在学中。千葉大学工学部建築工学科卒。リクルートビル事業部、UG都市建築、三和総合研究所、日本ERIなどで都市計画コンサルティングや省エネ住宅に関する制度設計等に携わった後、2018年に「結露のない健康・快適な住まいづくり」のサポートを行っている住まいるサポート株式会社を起業。日本でトップクラスの性能を誇る工務店・ハウスメーカーを厳選して提携し、消費者に無料で紹介する「高性能な住まいの相談室」や、デザインと高性能を両立する設計を行う建築家のマッチングサービス等を提供。また、横浜市住宅政策課主催のセミナーや毎日新聞社主催のセミナー等、多数のセミナーに登壇、メディアへの出演など、高性能な住まいづくりに関する情報発信に積極的に取り組んでいる。住まいづくりを考えている方々への情報発信を通して、ひとりでも多くの方が、住宅の性能に関する基礎知識を持ち、他の先進国並みに「結露のない健康・快適な家」を普及させることを目標としている。主な著書に、「元気で賢い子どもが育つ! 病気にならない家」(クローバー出版)、「人生の質を向上させるデザイン性×高性能の住まい: 建築家と創る高気密・高断熱住宅」(ゴマブックス)など。
●高性能な住まいの相談室:https://sml-support.com/lp
●建築家と創る高気密・高断熱住宅:https://sml-support.com/archicon
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連載人生の質(QOL)が激変!性能にこだわった住まいづくりの知識