単身高齢者の「平均所得12万円」…「毎月赤字」悲惨な現在地 (※写真はイメージです/PIXTA)

「下流老人」「老後破産」…なんとも辛い言葉が多くなった昨今。老後に必要なお金、貯められていますか? 厚生労働省『国民生活基礎調査の概況』(2019年)より、高齢者世帯の支出について見ていきます。

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高齢者世帯の所得「312万6,000円」に何思う

厚生労働省『国民生活基礎調査の概況』(2019年)によると、65歳以上の者のいる世帯は 2,558万4,000世帯。全世帯の49.4%とおよそ半分を占めており、「高齢化社会ニッポン」を身をもって痛感する数値となっています。

 

高齢者世帯の所得状況、年間平均は312万6,000円。前年調査から6.7%と減額となりました。本件、さらに詳しく見てみると、60歳~69歳の1世帯当たりの所得平均は566万0,000円、世帯人員1人当たりの平均は239万5,000円。70歳以上では、1世帯当たりの所得平均394万6,000円、世帯人員1人当たりの所得平均は190万1,000円となっています。

 

所得状況の内訳を見ていきましょう。312万6,000円のうち、公的年金・恩給は199万0,000円。全所得のおよそ6割を占めています。いわゆる働いて得るお金、稼働所得は年間が72万1,000円。そのほか、財産所得が20万4,000円、年金以外の社会保障給付金が1万8,000円、仕送り・企業年金・個人年金・その他の所得が19万4,000円となっています。

 

老後も働いてお金を稼いでいる人がいる一方で、所得が公的年金・恩給だけの高齢者世帯は全体で48.4%にも上っています。現在、厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額は、14万6,000円。 国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、5万6,000円(新規裁定者は5万4,000円)ですから、月々20万円をもらっていたら、「御の字」といったところです。

 

上記はあくまで理想のケース。新卒から定年まで勤め上げ、年金をしっかりと払っていれば受け取れる受給額ではありますが、人生100年時代、働いてない期間があったり、生活の事情により年金を納めていなかったり……といった事態は当然起きています。

 

実際、満足な生活は送れているのか? 高齢者世帯の支出状況を月別に見ていきましょう。2人以上の世帯では、65歳~69歳が26万0,145円、70歳~74歳が24万2,579円、75歳以上が21万3,303円となっています(2020年家計調査年報)。

 

65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)について見ると、可処分所得は12万5,423円となっています。一方で消費支出は13万3,146円となっており、毎月「7,723円」の赤字が発生していることが明らかになっています。

 

2人以上の世帯、単身者世帯ともに、消費支出のもっとも大きなウエイトを占めているのは食費。2人以上の世帯は6万5,804円、単身者世帯は3万6,581円と、それぞれ3割弱を占めています。

 

さらに家計を圧迫しているのは、非消費支出。直接税や社会保険料といった、節約しようがない負担です。2人以上の世帯では非消費支出が3万1,160円、単身者世帯では1万1,541円となっています。

GGOとは、GENTOSHA GOLD ONLINE(幻冬舎ゴールドオンライン)の略称。『あなたの財産を「守る」「増やす」「残す」ための総合情報サイト』を掲げ、企業オーナー・富裕層を主要読者ターゲットとして運営している(写真は編集長の立本正樹)。

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