株式投資をしていれば、誰もが少しでも運用成績をあげたいと思うでしょう。そのためにはどうすればいいのか、投資のプロが解説します。
投資のプロが実践!株式投資の運用成績をあげるポイント、4つ ※画像はイメージです/PIXTA

【関連記事】「株で儲けるなら午前中が勝負」の真意【投資のプロが検証】

ポイント1:「値上がり率」の高い株を買う

まずは、投資の王道といえるかもしれませんが、値上がり率の高い株を買うことで、運用成績を上げることができます。

 

たとえば、1年で20%値上がりする株を買って保持し続けられれば、それは良い投資だといえるでしょう。そして、資金のすべてをもしその銘柄に注ぎ込んでいれば、その年の運用成績は20%となります。これは非常に良い成績だといえます。

 

また、長期的な値上がりを続ける銘柄を買うことも、良い運用成績をもたらすでしょう。たとえば2001年9月末にアップル株を買い、それを2021年9月末までの20年間保持し続けたら、株価は500倍以上に値上がりしたことになります。これは年平均で36%以上の値上がりです。

 

もちろんそれらのような銘柄を見つけてタイミングよく買うことは難しいのですが、逆にそれができれば、運用成績は大きく上がるでしょう。

ポイント2:「利益」を出し「売買回転率」を上げる

また、利益を出したうえで売買回転率を上げることも、運用成績の向上につながります。前述のアップル株のように、年平均36%以上値上がりする株を持ち続けられれば、長期的な運用成績は素晴らしいものになります。

 

しかし、そもそもそんな銘柄はなかなかありませんし、自分がそれを見出せるかどうかもわかりません。ただ別の手段として、売買回転率を上げることで、同様の運用成績を出すことが可能になります。

 

たとえば、1年で36%値上がりしたら売り、増えた資金で翌年別の銘柄を買い、同じく1年で36%値上がりしたら売り、という売買を繰り返せば、アップル株を持ち続けるのと同様の運用成績となります。

 

そしてもちろん、それは1年でなくてもかまいませんし、36%でなくてもかまいません。たとえば、1ヵ月に3%値上がりしたら売り、増えた資金で翌月別の銘柄を買い、同じく3%値上がりしたら売り、という売買を1年間繰り返せば、その年のリターンは42%を超えます。

 

1度の売買での利益は小さくても、確実に利益を出して売買回転率を上げることで、運用成績は向上するのです。