(※画像はイメージです/PIXTA)

一見無関係に見える医師と海外留学。だが、留学に対して「メリットは大きい」と、三度の留学を経験した医師の岩橋晶子氏はいう。今回は留学当時を振り返りながら、そこで得たスキルについて語ってもらった。新型コロナウイルスが落ち着きを見せてきた今、医師を志す学生は検討してみてもいいだろう。

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半年海外に行ける!

医学部時代に基礎研究留学と臨床実習留学をする機会があった。私の大学では、医学部3年生の時に基礎研究室に配属される期間がある。ほとんどの人は大学内の研究室を選ぶが、行き先を自分で見つけて大学から許可がおりれば国内海外問わず外部に行ってもいいという制度だった。

 

半年海外に行ける! こんなチャンスはまたとないと思った私は、海外に行くツテを探した。当時たまたま父の友人が海外の大学で基礎研究室のボスをしていたため、父と父の友人に懇願して、半年間お世話になることになった。

 

留学して早々「こっちには遊びに来たわけじゃないんだから、半年いるからにはしっかりと成果を出してもらう」と、友人の娘だからと言って関係ないという面持ちで念を押された。さすが、日本から遠く離れた海外の大学で多国籍の人材を一つにまとめて引っ張っていっている方だと思った。

教えてもらう際の姿勢を学ぶ

実験自体初めてだった私は、まず面倒見の良い中国人の方から実験の基礎を一から学んだ。もちろん全て英語だ。

 

日常会話程度はなんとなくわかるが、ラボでの英語はまた特殊である。

 

全然わからない単語が出てきて、「それはどういう意味?」と毎回聞いてくる日本人学生に、実験の基礎を一から教えるのはさぞ大変だったろう。今思うと本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである。

 

自分の実験もあるのに、合間に相手をしてくれたこの方には本当に頭が上がらない。少しでも迷惑をかけないよう、一回聞いたことは全てメモして、二度と同じことを聞かないようにした。

 

家に帰って脳内で実験のシミュレーションをしたり習ったことの復習をしたりすることは怠らなかった。この勉強の姿勢は、医師になった今でも先輩医師や上級医から教えていただく際にとても役に立っている。

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