(※写真はイメージです/PIXTA)

「塩味控えめ」、「うす塩味」といった表示があるからといって、塩分が少ないとは限らないことをご存じでしょうか? 腎疾患などで塩分を制限されている方・塩分を控えたい方へ向け、腎臓内科医・南青山内科クリニック院長の鈴木孝子氏が「腎臓に優しい食べ方」を解説していきます。

「塩分カット」「うす塩味」の文言には要注意のワケ

●「塩辛くない」高塩分食品に注意

 

自分は塩辛いものを食べないようにしているから、塩分は摂っていないはず、と思っている人、「舌で感じていない塩分」があるのをご存じでしょうか。

 

一般的に、加工品は高塩分のものが多い、と覚えておくとよいです。甘めのもの、例えばみりん干しや煮豆といったものにも、保存性の向上だけでなく、その甘さを引き立たせる隠し味として、塩が加えられていることが多々あります。

 

家族の方も一緒に、日頃のメニューを一度、見直してみることをおすすめします。

 

なお、「塩味控えめ」、「うす塩味」といった表示が食品のパッケージにあっても、塩分が少ないとは限りません。これらは味の表現に過ぎないからです。

 

また、スーパーなどには「塩分50%カット」といった、減塩された塩も並んでいますが、これらのほとんどはナトリウムの代わりに塩化カリウムが使われているので、透析患者さんは注意が必要です。

 

●日本高血圧学会「減塩食品リスト」も参考に!

 

日本高血圧学会では、各食品メーカーからの申請に基づき、製品パッケージなどに記載されている食塩相当量、減塩率などを一覧にしたリストをインターネット上に公開しています。

 

調味料だけでなく、漬物や魚介加工品(練り製品など)、即席めん、米菓なども含まれています。家庭で減塩に取り組む際の参考にするとよいでしょう。ただし減塩製品も、たくさん食べてしまっては減塩にはなりません。

 

 

鈴木 孝子

南青山内科クリニック 院長 

※本連載は、鈴木孝子氏の著書『「生涯現役」をかなえる在宅透析』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

「生涯現役」をかなえる在宅透析

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鈴木 孝子

幻冬舎メディアコンサルティング

わが国で透析といえば一般的に、医療機関に通って行う「施設血液透析」のことを指します。 実際に9割の患者がこの方法で治療を受けています。しかしこの方法は、人間らしい生活が奪われるといっても過言ではなく、導入直後は…

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