(※画像はイメージです/PIXTA)

NISAとつみたてNISA、iDeCoは、資産形成をしやすくするために作られた制度です。それぞれ、節税対策をしながら資産形成ができるというメリットがありますが、それぞれの違いを知ることで、どの制度が自分に合うかが分かるでしょう。そこで今回は、NISAとつみたてNISA、iDeCoの違いや、併用するコツについて分かりやすく解説していきます。

まとまった資金を運用したい方にはNISAがオススメ

NISA、つみたてNISA、iDeCoは、いずれも節税メリットの高い少額投資に適した制度ですが、それぞれに違いがあるため、内容を理解したうえで自分に適したものを選ぶことが大切です。


すぐに使う予定のないまとまった資金を使って運用を始めたいという方には、「NISA」がおすすめです。毎年120万円まで非課税で運用することができるため、5年間で最大600万円まで非課税で運用することができます。

 

また、投資対象となる金融商品の選択肢が多いことや、積立だけに限定されることなく自分の好きなタイミングで随時投資ができるため、ある程度の投資経験があり、自分の裁量で投資対象やタイミングを決めたい方に適した制度だと言えるでしょう。

60歳まで長期で資産を増やしたい方にはつみたてNISA

少額投資でコツコツお金を増やしていきたいという方には、「つみたてNISA」がおすすめです。

 

1年間の非課税投資枠はNISAよりも少ないですが、つみたてNISAは20年間非課税での運用ができるため、合計するとNISAよりも200万円も多い非課税投資枠を利用することができます。

 

また、投資対象となる金融商品は国の基準を満たしたのもののみのため、投資経験のない初心者にも安心感があり、始めやすいと言えるでしょう。

老後資金を増やしたい方にはiDeCoがオススメ

コツコツと積み立てることで老後資金を増やしたいという方には「iDeCo」がおすすめです。

 

iDeCoは、原則的には60歳から受け取りが可能で、受取り方法には、「年金」「一時金」「年金と一時金の組み合わせ」の3種類があります。iDeCoは、運用益が非課税になるだけではなく掛金が全額所得控除の対象になるため、掛金が多いほど節税効果が高い運用方法です。

 

ただし、一定額を超えると受取り時に税金がかかる場合もあるため、注意しましょう。

実は併用可能「NISA」と「iDeCo」の上手な活用法

ここまでNISAとつみたてNISA、iDeCoの違いについて解説してきましたが、実は、NISAとiDeCoは併用することも可能です。そのため、近い将来のための資産形成と老後資金への備えのどちらも実現したいという方は、NISAとiDeCoを併用するのもおすすめです。

 

ここからは、NISAとiDeCoを上手に併用するためのコツを解説します。

「NISA」と「つみたてNISA」は併用できない

NISAとiDeCoは併用することができますが、NISAとつみたてNISAは併用することができません。

 

そのため、iDeCoと併用する場合は、NISAまたはつみたてNISAのどちらかを選択する必要があります。

 

NISAは1年間の非課税投資枠が120万円までと金額が多いため、まとまった資金を短期間で運用したい方や近い将来のために資金を増やしておきたい方は、NISAを選ぶと良いでしょう。1年間で投資できる資金が120万円以下で、より長期的な視点で資産を増やしたいという方は、つみたてNISAがおすすめです。

「NISA or つみたてNISA」と「iDeCo」は併用可能

NISAまたはつみたてNISAとiDeCoは併用が可能です。

 

5~10年以内に必要な資金と老後の資金をバランス良く運用して増やしたい方は、NISAとiDeCoの組み合わせがおすすめです。また、近い将来お金を使う予定がなく、iDeCoで受け取る年金にプラスして老後の資金を増やしたい方は、つみたてNISAとiDeCoを組み合わせて利用すると良いでしょう。

 

NISAとつみたてNISA、iDeCoは、いずれも節税メリットの高い少額投資向けの制度ですが、元本が保証されるわけではない点に注意が必要です。

 

そのため、どの制度を選ぶ場合であっても投資をする際は、目標や使える資金の額、どの金融商品に投資するかなどをしっかりと検討したうえで始めるようにしましょう。

 

 

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