(※写真はイメージです/PIXTA)

日本国内ではステータスが高いものの、離婚率が高い職業という説がある医師。「24時間相談受付」「LINEのIDを公開」するという型破りのスタイルで依頼を受けている銀座さいとう法律事務所の代表、齋藤健博弁護士のもとにも、医師のリコカツ(離婚活動)案件が多いといいます。本連載では、実際に齋藤弁護士に寄せられた実例をレポートします。※弁護士の守秘義務遂行のため、一部の内容変更をご了承ください。

裁判での証拠にもなるLINEスクショ

たとえ家族であっても、他人の携帯電話やスマホを勝手に盗み見る行為は違法に当たるのでは?

 

「民法第709条の『故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う』によれば、他人のプライバシーを侵害する不法行為に該当し、民事上の損害賠償請求の対象となりえます。

 

しかし、不倫相手の自宅に侵入して携帯電話を盗むなどの犯罪行為ではないかぎり、プライバシーを侵害するといっても違法性の低い行為であると考え、裁判所は証拠として採用することがほとんどです。刑事とは異なり、民事なので、一度目に入れてしまうとなかったものとして処理することはほとんどがありません。

 

しかも、夫婦関係を破綻させた有責者が『プライバシーの侵害だ』と訴えたとしても、逆ギレとしか評価されないでしょう」

 

なるほど。では、あゆみさんがタワマン購入にこだわった理由とは。

それでも夫を愛す女医

「結婚前の仲睦まじかった頃、拓也さんがあゆみさんに約束したそうです。将来の家族像などビジョンを語りながら、『ここ(購入したタワマン)に、いつか一緒に住もうね』と。

 

あゆみさんは、『自分の発言には責任をとってもらう』と言っていました。拓也さんを愛しているからこそ、怒りの矛先が向かってしまったのでしょう」

 

不倫を知っていると告げたあゆみさんと拓也さんは、その後どうなったのか。あゆみさんは、拓也さんと関係を修復して夫名義のタワマンに住み続けることができたのか? 詳報は後編にて。
 

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