(※画像はイメージです/PIXTA)

障がい者グループホームには、障がいのレベルによって支援の内容が異なる、介護包括型グループホーム、外部サービス利用型グループホーム、日中サービス支援型グループホームの3種類があります。実際にどのようなサポートやサービスが行われているのか、入居者の生活のフローと併せながら解説していきます。

②外部サービス利用型グループホーム

入居の対象となるのは、介護包括型と同じく軽度の障がいのある人です。

 

包括型グループホームとの相違点は、介護サービスを内部で行うか外部に委託するかという点にあります。

 

外部サービス利用型の場合、事業所は必要な介護サービスの手配のみを行い、事業所が委託契約を結んだ指定居宅介護事業者が行います。そのため内部に必要な人員は、包括型よりも少なくなります。

 

外部サービス利用型に入居する人の一日は、包括型の人と同様、日中は外に出て就労します。土日は原則的にサービスが提供されませんが、アパートなどを利用している場所ではほぼ一人暮らしの感覚で土日もそこで過ごす場合が多いようです。

③日中サービス支援型グループホーム

平成30年に新設されたのが、常時介護を必要とする重度の障がいのある人を支援することを目的とした日中サービス支援型グループホームです。

 

夜間を含む1日を通して内部のスタッフが生活上のお世話や介護を行います。業務を内部でまかなうという点は、包括型と同じです。

 

名称に「日中サービス支援」とあるのは、包括型は障がいが軽度な入居者が日中は外部で就業することを前提とした「主に夜間のみのサービス提供」であるのに対し、こちらの入居者の方々には重い障がいがあるため日中もサービス提供を行うグループホームだからです。

 

必然的に軽度の障がいのある人が入居するグループホームに比べ、多くの人員が必要となります。

 

1つの建物の入居定員は20人と、包括型や外部サービス利用型よりも多くなっています。また入居者の個室のほかに入居者以外の重度の障がいのある人が一時的に滞在する(短期入居する)ことのできる部屋を1~5室用意しなければならないため、建物の面積は大きくなります。

 

 

岩崎 弥一
アルカスコーポレーション株式会社 代表取締役
南砺市商工会 副会長

 

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