
本連載は、ニッセイ基礎研究所が2021年11月9日に公開したレポートを転載したものです。
2. 2021年上半期の首都圏新築マンションの売買動向は好調であった
新築マンションの好不調は、初月契約率70%を超えるかどうかで判断されることが多い。首都圏の初月契約率は、2021年1月以降68%から76%で推移しており、現在は好調といって良いだろう。
また、価格も上昇傾向である。約10年前の2011年1月を100とすると、2021年9月の平均発売価格(12カ月移動平均)は136、発売戸数(12カ月移動累計)は74となっており[図表2]、供給戸数が少なく調整されることにより、高い価格が維持される状態が続いている。
![[図表2]平均発売価格・発売戸数(12ヵ月移動平均・累計)と初月契約率](/mwimgs/c/3/750/img_c35697eff2180abecb408c4eeab7bc21144783.jpg)