「世の中を変えられる人」「色々諦めてしまう人」決定的な差 (※写真はイメージです/PIXTA)

いま日本の社会システムは危機に直面しています。社会システムを外側からハンマーでぶっ壊すのではなく、静かにシステム内部に侵入し、システムそのものの振る舞いをやがて変えてしまうのは「資本主義社会のハッカー」たちだという。※本連載は山口周著『ビジネスの未来』(プレジデント社)の一部を抜粋し、編集したものです。

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かつて歴史を変えた「名もなきハッカーたち」

この世界が健全で理想的な状況にあると思っている人は世界に一人もいないでしょう。つまり世界劇場ということでいえば、この劇の脚本は全然ダメなのです。従って、この世界劇場の脚本は書き換えられなければならないわけですが、ここで浮上してくるのが「誰がその脚本を書き換えるのか」という論点です。これが難しい。

 

というのも、脚本を修正できる立場にあるのは大きな影響力・発言力を持っている大物の脚本家や監督ということになるわけですが、少し考えてみればわかる通り、こういった人たちには現在の脚本を書き換える理由がありません。彼らはこの世界劇場という舞台の上で、美味しい役を演じているわけですから、脚本を大きく変更するインセンティブがないのです。

 

これはつまり、いまの世界劇場に完全には適応できていない人、端役を押し付けられた人たちこそが変革者になりうるということを意味しています。このような人々が、やがて資本主義社会のハッカーとして世界を変えていくことになるでしょう。

 

しかし、そのようなことは可能なのでしょうか? もちろん可能です。今から100年前の世界を思い返してください。当時の社会では、女性には選挙権が認められておらず、生まれつきの経済格差が当たり前のものとして容認され、多くの子供が過酷な肉体労働を課せられ、河川には猛毒の産業廃液が未処理のままに垂れながされていました。

 

現在の私たちからすれば信じられないようなディストピアが「そういうものだ」と諦めている人たちによって受け入れられていたのです。では、なぜこれらの営みや習慣は、今日の社会において根絶されたのでしょうか? 言うまでもありません。「これはおかしい」とアクティブに声を上げた人たちがいたのです。

 

彼らの多くは歴史に名を残すような革命家ではありませんでしたが、私たちの社会が、当時のそれよりも少しはマシなものになっているのだとすれば、それは彼ら……かつての「名もなきハッカーたち」のおかげなのだということを私たちは忘れてはなりません。

 

私たちはバトンを受け取っているのです。だから、私たちもまた、受け取ったバトンを次世代へと受け渡していかなければなりません。何を言っているかというと、現在の私たちが「そういうものだ」として受け入れている現在の社会もまた、100年後の人々からすれば「なんと愚かだったのか」という営みや習慣に満ちているということです。

 

クリティカルであることを忘れてしまった人々、現在の世界を「そのようなものだ」と受け入れてしまっている人々にこの「愚かさ」の修正を期待することはできません。その役目を担うのは、いままさに、こうしてこの本稿を読んでいるあなただということです。ぜひ「資本主義社会のハッカー」たる自負を持って、新しい世界の建設に携わっていただければと思います。

 

 

山口周

ライプニッツ 代表

 

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ライプニッツ 代表 独立研究者
著作家
パブリックスピーカー

1970年東京都生まれ。神奈川県葉山町に在住。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史専攻修士課程修了。

電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。

その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』『ニュータイプの時代』(ともにダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。

(的野 弘路=撮影)

著者紹介

連載日本人はコロナ後の世界をどう生きるべきか

ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す

ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す

山口 周

プレジデント社

ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか? 21世紀を生きる私たちの課せられた仕事は、過去のノスタルジーに引きずられて終了しつつある「経済成長」というゲームに不毛な延命・蘇生措置を施すことではない…

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