年金足りず子から援助…間違った「老人ホーム選び」が生む悲惨 ※画像はイメージです/PIXTA

介護事業を運営する、株式会社アテンド・代表取締役の河北美紀氏が「損をしないための“老人ホーム”の選び方」について解説します。※本記事は、書籍『身近な人の介護で「損したくない!」と思ったら読む本』(実務教育出版)より抜粋・再編集したものです。

「あの老人ホームは良いと聞いた」が招くトラブル

老人ホームを選ぶ際の優先順位は人それぞれ、ということを大前提として理解しておく必要があります。

 

周囲の友達から「あそこのXXX老人ホームはとても良いと聞いた」とか、「AさんがXXXホームに入っているので私も入りたい」という考え方で決めるのは良くありません。他の人にとって良いと感じる老人ホームでも、皆さんにとって、はたしてベストなホームといえるでしょうか?

 

人によって予算や希望する立地も違います。その方の身体の状況によって、求めるケアサービスの内容も変わってきます。場所ひとつとっても、ご家族が通いやすいか、子どもや孫が遊びに来てくれやすいところなのか?

 

遠いと感じる場所であれば、子どもや孫と疎遠になってしまうかもしれません。

 

また月々の費用についても、ご自身の年金や預貯金でまかなえず、子どもに毎月資金の援助を頼まないと入所を継続できない施設だと、ご本人も心苦しく、ご家族にとっても長年の負担が大きくなります。

 

そのほか、医療的ケアの対応が可能かなど、老人ホームを選ぶ際は、その方に応じた条件で選ぶ必要があり、決して友人知人が良いと言った施設が自分にとっても合うとはかぎらないのです。

 

*****<選ぶ基準となるおもな項目>*****

 

●月々の費用は予算内か

 

●体の状態に合ったサービスを受けられるか

 

●家族が通いやすい場所か

 

●医療的ケアの対応は可能かなど

 

☆優先順位をハッキリさせる

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良い施設を探すにあたり、まずは入所するご自身がご家族と一緒に希望条件の優先順位を明確にして、その優先順位の高い順に老人ホーム選びを行いましょう。

 

ひとつ言えるのは、100%希望を叶えられる高齢者施設を見つけることはほぼ不可能ということです。重要なのはベストではなく、よりベターな老人ホームを選択することです。これが「その方に合った老人ホームを選ぶ」という方法にほかなりません。

株式会社アテンド 代表取締役 

2013年介護事業を運営する株式会社アテンド代表取締役就任。

母体のデイサービスは、2017年株式会社ツクイ(東証一部上場企業)主催の介護コンテスト横浜会場にて最優秀賞受賞。

8年間父の介護をした経験と、江戸川区介護認定審査会委員を務めた経験をもとに介護保険外サービス『冠婚葬祭付き添いサービス』を拡大。

メディア実績は、厚生労働省老健事業「サービス活用販促ガイド」、週刊ダイアモンド、シルバー新報、東京都「キャリアトライアル65」、経済界など複数。

著者紹介

連載介護のプロが教える「介護費用節約」ノウハウ

身近な人の介護で「損したくない!」と思ったら読む本 介護のプロが教える介護保険120%活用マニュアル

身近な人の介護で「損したくない!」と思ったら読む本 介護のプロが教える介護保険120%活用マニュアル

河北 美紀

実務教育出版

日本における要介護者数は06年で425万人→12年で545万人と、6年で100万人以上増えています。 しかし、これまでの介護本の著者はジャーナリストが多く、現役のプロ介護職や介護事業所経営者が書いた本はほとんどありませんで…

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