在宅医療を余儀なくされたとき、様々な感情が押し寄せるなかで、切っても切り離せないのは「お金」に関する悩みです。医療法人あい友会の野末睦理事長に、在宅医療をめぐる「お金まわり」の話を聞いていきます。

在宅医療の自己負担は、多くても「月5万円」が目安

まず、クリニックからの訪問診療の場合、計画的に月2回の訪問診療を行った場合、管理料という名目で、45000円くらい。それに1回の診療ごとに9000円くらい、合計63000円くらいかかります。ここに負担割合をかけるので、自己負担が1割の人は6300円。3割の人は18900円になります。

 

これは、あくまで概算です。医療機関によっては、交通費の自己負担をお願いしているところもあるでしょう。また訪問看護ステーションや薬局からの請求もありますので、増えていきます。総額5万円までいくことは少ないかもしれませんが、そのくらいまでの自己負担は覚悟しておいたほうがいいと思います。もちろん、この場合でも負担限度額以内での自己負担になります。

 

月に5万円。決して安くはありませんが、病院に入院したり、施設に入ったりすることと比較した場合、いかがでしょうか。

 

どう感じるかは、ぞれぞれの事情によるかと思いますが、それ以上に人生観にもよるのではないでしょうか。住み慣れた我が家での最期。それを是非かなえたいと考えている方は、色々と厳しい状況かとは思いますが、資金的な面での備えを少し優先してみることを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

野末 睦

医療法人 あい友会

理事長

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録