(※画像はイメージです/PIXTA)

周りの視線に脅かされずひとりの時間を過ごせるかどうかは、それまでの「受け入れられ体験」の多さ、少なさも大きく影響しているといいます。この人は自分のことを受け入れてくれている、そう思える相手がいるのは、人を精神的に強くしてくれるといいます。※本連載は精神科医である和田秀樹氏の著書『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

名経営者にはつねに名参謀がいる理由

■リーダーを支える相棒

 

よく「経営者は孤独だ」と言われます。

 

常識や慣習に立ち向かうアグレッシブな姿勢を理解されなかったり、リーダーとして人に悩みや愚痴を言えなかったりするからですが、彼らだって本当の意味での孤独ではありません。

 

本田宗一郎氏には藤沢武夫氏がいたし、トヨタの豊田家には石田退三氏がいて、ソニー創業者の井深大氏にも盛田昭夫氏がいました。イトーヨーカ堂グループの創業者、伊藤雅俊氏には鈴木敏文氏という懐刀がいたし、ソフトバンクの孫正義氏には嶋聡氏という人がついていて、楽天の三木谷浩史氏には國重惇史氏がいました。

 

いずれも社長の右腕、相談役といった立場の人々です。

 

そう、名経営者には、つねに名参謀がついているものです。

 

自分の理解者、賛同者がいてこそ、人は思い切ったことが決断できる。周りの目を気にして臆病になったりしなくてもすむ。

 

そうでなければ、とても思い切った決断などできないでしょう。

 

もちろんリーダーにとって、最後の拠りどころになるのは自分自身です。たとえ相談役がいたとしても、最後は自分で責任を持たなくてはいけない。

 

そういう意味で、リーダーの背負う孤独は人より大きいといえるかもしれません。大きな会社を率いるには、大きな責任が伴うからです。

 

でも、あなたの行動も、最後にはあなたが責任を持たなくてはならないのです。それはリーダーであろうがなかろうが同じです。

 

最後に自分で責任をとるのなら、やはり自分の意思で行動したい。

 

人の言うまま、なんとなく流されて行動していたら、自分自身のなかで責任の所在が曖昧になってしまいます。

 

そのためにも、たったひとりでもいい。あなたも自分のことを理解してくれる人を見つけましょう。

 

 

和田 秀樹

和田秀樹こころと体のクリニック 院長

 

 

孤独と上手につきあう9つの習慣

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