写真:PIXTA

世界的に原油をはじめとした資源価格が高騰しているなか、それがインフレとして跳ね返っているという動きになっています。このことはフィリピン株式市場にどのようなインパクトを与えるのでしょうか。一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏がレポートします。

観光業復興で「カジノ関連企業」に注目

 

次に、世界的に見直し機運の高まっている観光関連セクター、日本でいえば「JAL」「ANA」「JR各社」などが該当しますが、フィリピンでは、カジノとエアラインです。今週はカジノ銘柄「ブルームベリー(Bloom)」をみていきます。

 

フィリピンでは、行動規制レベルを4から3に引き下げ、日本同様人々の動きが戻ってきています。現時点では、30%までの稼働率ですが、コロナの状況が大きく悪化しない限り、フィリピンの年最大イベントであるクリスマスに向けて徐々に稼働率規制が緩んでくとみられています。また、航空業界に比べて、カジノ業界の回復は早いと予想されています。

 

航空会社が、旅客がいなくても、航空機維持のために多額のコストが必要であったのに対して、カジノの場合は、それほど多額の維持費用が必要なく、コロナから受けたダメージがエアラインに比べるとかけ軽微であったといわれています。カジノの上顧客(ハイローラー)向けのヘリコプターサービスなどの販売促進策も出てくるかもしれません。

世界的健康ブームで「ココナッツ関連企業」に期待

 

最後に健康ブームという切り口で、面白い銘柄をご紹介します。ココナッツが健康フードということで、特に欧米で人気を集めています。ココナッツは、熱帯地方に生育するヤシ科の単子葉植物、ココヤシの果実ですが、ココナッツミルクの中には、ミルク分、オイル分、水分が混ざっていて、オイル分だけ取り出したものがココナッツオイルになります。ココナッツウォーターはカリウムを多く含み、天然のスポーツ飲料と呼ばれています。ココナッツオイルにはトランス脂肪酸が含まれていないため、体に良いスーパーフードとされています。

 

このココナッツ製品を製造し・輸出している会社が「アクセラムリソース(AXLM)」です。ココナッツジュース、ココナッツオイル、ココナッツミルク、ココナッツクリーム、乾燥ココナッツなどの幅広いココナッツ製品のラインナップがあります。ハーシーズのチョコレートにも同社のココナッツが使われています。株価が少し上がり始めた段階なので、健康ブームに乗って、価格上昇が期待できる銘柄ではないでしょうか。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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