※画像はイメージです/PIXTA

10月31日、第49回衆議院議員総選挙の投開票が行われます。これまでも若年世代の投票率の低さが指摘されてきましたが、若者たちには「1票でなにが変わるのか」という冷めた思いがあるのかもしれません。確かに、国政選挙で1票差が明暗を分けたケースは聞きません。しかし「若者が投票した」という事実は、政治家の思考を変え、若者に有利な政治へ切り替える原動力となりうるのです。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

棄権するより白票を投じたほうが、はるかにマシ

投票に行くのはいいとしても、だれに投票すべきかわからない、という若者も多いようです。しかし、それでも投票には行きましょう。

 

本当は、普段から政治に関心を持ち、政治の関係のニュースなども見ておいてほしいのですが、選挙の直前にいってもはじまりませんね。次の選挙までには、政治のこともわかるようになっていてほしい、というだけにしておきましょう。

 

候補者の演説を聞いてもよくわからないから、だれに投票したらいいかわからない、という人も多いでしょう。あるいは、自分が支持する政党の候補が自分の選挙区から立候補していない、という場合もあるでしょう。小選挙区の場合には、そうしたケースは少なくないはずです。

 

そういうときは、与党(自民党と公明党)に投票するか野党(それ以外)に投票するか、どちらかを選びましょう。与党というのは政府の政策に大筋で賛成している政党で、野党というのは政府の政策に大筋で反対している政党だ、と考えればよいでしょう。

 

与党に入れるか野党に入れるかも決められないという人は、投票所に着いてからスマホを開いてみましょう。選挙や政治に関する情報は、スマホを開けばいくらでも無料で手に入りますから、10分も眺めて入れば、自分がどちらに入れたいか、なんとなく感じるところが出てくるでしょう。

 

ここから先は暴論ですが、それでも決められない、という人は、白票(なにも書かずに投票する)を投じましょう。棄権するよりは白票を投じるほうがはるかにマシです。

 

なぜなら、政治家たちに「若者である自分は投票したぞ」とアピールできるからです。本当は白紙の投票をする若者が多くても、政治家は若者のための政策を採用するインセンティブにはならないはずなのですが、政治家にはだれが白票を投じたのかわからないので(笑)。

 

最後に余計なひとことです。筆者はもうすぐ高齢者なので、じつは若者が投票に行かず、政治家たちがシルバー民主主義を徹底してくれるほうがありがたいのです。本当は、今回のような趣旨の記事は書かないほうが自分のためなのですが、若者に役に立つ情報だと思うとすぐに教えたくなる、大学教員の癖が出たということですね(笑)。

 

今回は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的見解であり、筆者の所属する組織等々の見解ではありません。また、わかりやすさを重視しているため、細部が厳密ではない場合があります。ご了承いただければ幸いです。

 

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塚崎 公義
経済評論家

 

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