(※写真はイメージです/PIXTA)

生まれて間もない子どもが気をつけたい病気にRSウイルスというものがあります。高座渋谷つばさクリニックの武井智昭先生が、RSウイルスの症状や予防のポイントを解説します。

RSウイルスの感染対策…「子どもが触れる場所は定期的に消毒する」

RSウイルス感染症の感染経路は飛沫感染がほとんどであり、2歳未満が感染発症の中心となる年齢です。

 

咳などの呼吸器症状がある3歳以上のお子さん・成人は、0歳児と1歳児との摂食は、可能な限り、控えたほうがよいでしょう。

 

現在ではマスクをして予防が可能となっておりますが、自宅ではマスクをとることも多く、注意が必要です。

 

接触感染対策としては、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒し、手洗いやアルコール製剤による手指衛生を継続してください。

 

RSウイルス感染症には、インフルエンザのような特効薬はありません。治療は基本的には咳や喀痰、呼吸困難、発熱の症状を和らげる治療となります。

RSウイルス感染症予防で保険適用されているパリビズマブとは

RSウイルス感染症予防として遺伝子組換え技術を用いて作成されたモノクローナル抗体製剤(RSウイルスに対してのみ有効)であるパリビズマブ(Palivizumab)の予防投与が、後述の基準を満たす乳児では保険適応となり、月1回の投与が認められております。投与対象患者となっているのは以下の方です。

 

在胎期間28週以下の早産で、12か月齢以下の新生児および乳児


在胎期間29~35週の早産で、6か月齢以下の新生児および乳児


過去6か月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24か月齢以下の新生児、乳児および幼児

 

24か月齢以下の結構動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児および幼児

 

24か月齢以下の免疫不全を伴う新生児、乳児および幼児


24か月齢以下のダウン症候群の新生児、乳児および幼児

 

RSウイルスの感染が不安な場合は、お近くの病院に相談し、モノクローナル抗体製剤であるパリビズマブの予防投与をおすすめいたします。

 

 

武井智昭

院長

高座渋谷つばさクリニック

 

 

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※本記事は、最先端の「自分磨き」を提供するウェルネスメディア『こどもKARADAs』から転載したものです。

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