(※写真はイメージです/PIXTA)

くにうみAI証券株式会社(元IS証券株式会社)の髙橋文行氏は、不確実な時代に備えた資産防衛術として、「ヘッジ・ファンド」などオルタナティブ(代替)投資に関する知識と理解を深めることが必要不可欠になるかもしれないといいます。いかなる市場環境においても絶対的な収益を追い求めるヘッジ・ファンドは、どのように収益を稼いでいるのか。また、運用手法が多様化する背景について見ていきましょう。

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2021年に入り企業のM&Aなどが活発化

ヘッジ・ファンド業界では、世界的な新型コロナ・ウイルス感染拡大で打撃を受けた業界・業種などを対象とした、企業のM&A(買収・合併)、事業再編(リストラクチャリング)、プライベート・エクイティ(PE)などによる運用も活発化している。

 

調査会社リフィニティブによると、世界のM&Aは2020年に前年比55%減少の3兆6000億ドル(約400兆円)となったあと、2021年1-6月は2兆8000億ドルに達し、同じペースなら年間で5割以上増える見込み。

 

2021年に入り、M&A件数が増加している要因としては、

 

1.欧米など主要国の金融緩和策により、低金利が続いており、資金調達が容易なこと

2.一部の企業はレバレッジを大幅に削減し強固なバランスシート(貸借対照表)により資本が充実していること

3.新型コロナ・ウイルスに対するワクチン接種が普及し景況感や投資家心理が回復基調にあること

4.ボラティリティ(変動率)の低下傾向

 

―などが挙げられる。

 

[図表1]ボラティリティ(VIX)指数の推移(2016年1月~2021年9月)出所:QUICK
[図表1]ボラティリティ(VIX)指数の推移(2016年1月~2021年9月)出所:QUICK

 

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※本記事は、「くにうみAI証券株式会社」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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