※画像はイメージです/PIXTA

歯並びは単なる見た目の問題にとどまりません。歯並びの悪さに起因する、虫歯、歯槽膿漏、顎関節症といった病気のリスクの放置は、本人が高齢となった際の全身に及ぶ健康問題のリスクに直結します。矯正治療を検討したほうがいい「不正咬合」について、現役の歯科医師が図をもとに解説していきます。

「歯並び」と「嚙み合わせ」はまったくの別物

これらの不正咬合とは反対に「美しい口元」とはどういう状態のことを指すのかというと、

 

●歯列がデコボコと乱れていない

●上下の歯並びの真ん中が合っていて、左右対称な状態

●上下の歯列が平行で滑らかにカーブしている

●上の前歯が下の前歯に被さっている

●横から見て鼻と顎を結んだ線に唇が接している

※ インビザライン・ジャパン株式会社公式ホームページより引用

 

この5つの項目を満たしているかどうかで分かります。

 

しかし、口元がきれいだからといって、嚙み合わせもいいとは限りません。矯正の話になると「歯並びが悪い=噛み合わせが悪い」と誤解されがちですが、この2つはまったくの別物なのです。歯並びとは読んで字のごとく、歯が連続して並んでいる状態を指します。一方、噛み合わせは上下の歯の接触状態のことを指します。

 

つまり、どれだけ見た目がきれいな前歯が並んでいたとしても、奥歯の噛み合わせが悪ければそれは「歯並びはいいけれど、噛み合わせが悪い」ということになります。あるいは、どれだけ噛み合わせがよくくなっても歯並びの見た目が改善されなければ満足のいく治療とはいえません。

 

矯正治療の理想は、見た目も機能面の問題も解消されることです。そして、その治療の過程はできる限り患者さんにとって負担が少ないことが望ましいのです。

80歳になっても健康な歯を20本以上保ちたいなら…

口元にコンプレックスを抱いていた人たちは、矯正治療によって理想的な歯を手に入れ、自信に満ち溢れた笑顔を見せてくれます。私はいつもその変化を間近で見られることに矯正医としての喜びを感じるのです。

 

しかし、口元が美しくなることで改善されるのは「見た目」だけではありません。実は全身の健康にもつながっているということをご存じでしょうか。

 

厚生労働省と日本歯科医師会が推進している「8020運動」で、80歳以上で20本以上自分の歯が残っている人(※成人の歯の本数は28~32本)を調査したところ、興味深いことが分かりました。

 

なんと、達成者の80%以上の人は歯並びや噛み合わせに問題がなかったというのです。さらに、先ほど紹介した不正咬合のなかでも「下顎前突」や「開咬」の人には達成者がほとんどいないということも明らかになりました。

 

もしもあなたが80歳になっても健康で丈夫な歯を20本以上保ちたいと思っているのなら、早いうちから美しい口元を手に入れるための対策を取ることをおすすめします。

 

 

三嶋 一平

医療法人むらつ歯科クリニック勤務医

 

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    ※本記事は、『口元美人を叶える インビザライン矯正治療』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

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