相手の立場で考えられる人ほど「詐欺被害に遭いにくい」ワケ ※写真はイメージです/PIXTA

テクノロジーの発展、人間関係の希薄化、少子高齢化…。現代社会のあらゆる要因が複雑に作用し、多様な「詐欺スキーム」が編み出されています。しかし、方法はどうであれ、詐欺師が照準を合わせるのは、ターゲットの「心」です。欲張りな気持ち、寂しさ等があると、あっさり相手の掌中に落ちかねません。詐欺被害を回避するには、どんな方法があるのでしょうか。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

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心の奥底に「ラクに大儲けしたい」気持ちがあると…

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざがあります。大きな利得を得るためには大きな危険が伴うとの意味であり、投資行動に置き換えるなら、大きく儲けるためには大きなリスクをとる必要がある、ということになります。

 

上記のことから読者の皆さんは「必ず儲かる投資商品など絶対にない」と胸に刻みましょう。もしあったとしても、税法の抜け穴を狙った節税商品くらいでしょう。

 

世の中には、儲けのチャンスをうかがっている目ざとい人々が大勢いるわけで、仮に「必ず儲かる商品」があったとしても、直ちにそうした人々に買われてしまうはずです。草原で昼寝をしていたら、迷子の虎の子がやってきて…といったたぐいの期待をするのはやめましょう。

 

なかには、少額の投資を持ちかけて相手を儲けさせ、信用させてから高額な投資案件を持ちかける、という手の込んだやり口もあるようです。少額の投資案件なので気楽に応じてしまうという、相手の心理を悪用したものでしょうから、ぜひ気をつけたいものです。

「そんなに儲かる商品を、見ず知らずの私なんかに?」

筆者の好きな言葉に「相手の立場で考える」というものがあります。イジメっ子がイジメられっ子の立場で考えれば、イジメは減るはずだ、という話もそうですが、囲碁や将棋をやるときには、自分の好きな手ではなく相手の嫌がる手を打つ、ということも含みます。

 

ビジネスの世界では、ライバルがいちばん嫌がる価格戦略を採用する、顧客が衝動買いをしたくなる商品陳列をする等が行われていますが、その際に重要なのは「相手の目線で物を見て考える」ということなのです。

 

以前執筆した『「老後の資産形成のはずが…」人任せの投資行動が引き起こす、不本意過ぎる結末』という記事のなかで、販売員の「お客様にぴったりの商品です」という言葉は、「当店で最も利益率の高い商品です」という意味かもしれない…と記しましたが、これも相手の立場で考えれば、想像がつくかもしれませんね。

 

「必ず儲かる商品」に関していえば、「もし自分が〈必ず儲かる投資商品〉を持っていたら、見知らぬ誰かに売ってあげるだろうか?」と考えてみればいいのです。そうすれば、商品のパンフレットを手にニコニコしている目の前の相手は、極度のお人好しか、そうでなければ詐欺師だろう、と推測できるはずですね。

 

ちなみに、筆者は詐欺師ではありませんが、詐欺師になったつもりで本稿を書いています。相手の立場で物を考えることに慣れていますから(笑)。

「怪しい」と思ったら、すぐネット検索してみよう

詐欺師のほうも真剣ですから、さまざまな新しい手を考えてくるでしょう。日ごろから見知らぬ他人を疑ってかかること、情報収集を心がけることはもちろんですが、少しでも「怪しい…」と思ったら、ネット等で検索してみましょう。同じ手口が注意喚起例として載っているかもしれません。

 

ちなみに、最近話題なのは宅配便業者からの不在連絡のメッセージだそうです。個人情報を聞かれても即答することなく、記載されている連絡先への連絡も控え、まずは宅配便業者の代表番号に電話して伝える、といったひと手間が重要でしょうね。

 

念のため、188番という電話番号を覚えておきましょう。泥棒は110番、火事は119番、詐欺は188番というわけですね。詐欺に限らず、消費者ホットラインという名前で消費生活センターにつながりますから、気楽にいろいろ相談してみましょう。番号は「いやや」と覚えるといいでしょう。

 

電話といえば、電話による詐欺を防ぐ手段として、常に留守番電話にしておく、という手があるそうです。本当に用事がある人は要件を録音するでしょうが、詐欺師が録音することは考えにくいですから(笑)。

 

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経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載老後資金の不安を解消!経済評論家・塚崎公義氏の「資産管理・資産形成術」

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