※画像はイメージです/PIXTA

日本では少子化が進展する一方、子どもひとりにかける教育費は右肩上がりです。わが子を難関私立中学に進学させたい親は、合格のためにどの程度の知識が求められるか、自身で体感してみることも有益です。ここでは科目を理科に絞り、中学受験に必要な学習内容とその難易度を、有名塾の講師が作成した参考書をもとに紹介します。※本記事は、『中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 地学・化学編』(実務教育出版)から抜粋・再編集したものです。

日本の周りにあるプレート…なんと4枚も!

日本列島周辺には、なんと4枚ものプレートがあります。

 

このうち、太平洋プレートとフィリピン海プレートが海洋プレートで、太平洋プレートの消滅する場所が日本海溝。フィリピン海プレートの消滅する場所が南海トラフです。

 

 

日本に火山が多いのは、二つの海洋プレートの影響

沈み込んでいくプレートはマグマをつくるので、日本には多くの火山があります。次の世界地図を見てください。

 

火山のある場所に色をつけました。海をぐるっと取り囲むように、火山が並んでいるのがわかりますか?海洋プレートの沈み込みで火山ができるところです。

 

 

右上の図は日本付近の拡大図、まさに太平洋プレートとフィリピン海プレートの沈んだ先に、二つの火山帯があるのがわかりますね。

火山のできる場所…海洋プレートが沈み込む場所以外も

火山のできる場所は、海洋プレートが沈み込んでいくところ以外にもあります。

 

 

 

まずは、海底の誕生する海嶺付近。海嶺は海底火山の集まった火山連邦でしたね。プレートが両側に広がるスタート地点の海嶺では、そのすき間を埋めるように絶えずマグマが噴出しています。

 

 地学のミニCOLUMN 

海嶺の地下では、マントル内部の対流によって、高温の岩石が上昇(じょうしょう)しています。地下深くの高温の岩石は、上昇することによってかかる圧力が低下し、一部が溶(と)とけてマグマになるのです。海底に噴(ふ)き出したマグマは、表面が急激に冷やされて固まりますが、すぐに割れ目が生じて、次々にマグマが流れ出るというしくみです。

 

他には、地中深くのマントルが湧(わ)き出して、勢い余って火山をつくってしまう「ホットスポット」。

 

ホットスポットはプレートより下にあるからほとんど動かず、その上をプレートが通過するたびに次々と新しい火山をつくります。こうしてできたのがハワイ諸島です。

 

数千万年前にハワイと同じホットスポットからできた天皇海山列(てんのうかいざんれつ)は、プレートに乗って、なんと千島列島付近まで移動しています。

 

 

 

立木 秀知
中学受験専門塾ジーニアス

 

【関連記事】

税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「儲かるなら自分がやれば?」と投資セミナーで質問すると

中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 地学・化学編

中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する理科の授業 地学・化学編

立木 秀知

実務教育出版

雨が降れば傘を差し、服が汚れれば洗濯をする。 では、なぜ雨は降るのか。 そして、なぜ洗剤で洗濯をすると、服はきれいになるのか。 本書を執筆するにあたって、まず意識したのは、この「なぜ」という部分だ。 単純な…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧