(※画像はイメージです/PIXTA)

ハードな勉強をこなし、厳しい研修期間を経て一人前となる医師ですが、結婚相手としての「選ばれやすさ」で見ると、男女で評価が分かれるようです。男性医師と女性医師、それぞれの婚活事情を見ていきましょう。クリニックを経営する医師でありながら、経営戦略ビジネスも展開する蓮池林太郎氏が解説します。

冴えなかった同級生が看護師にモテて「イラッ」

ところが、医師になってからは、男性と女性の需要と供給が逆転します。

 

職場=病院ということになりますが、男性は女性の看護師が多くいる環境となる一方、女性は男性医師はいるものの、その多くは既婚者という状況になります。

 

知り合いの女性医師から聞いた話によると、恋愛対象としてかなり微妙だった男性医師が看護師たちにチヤホヤされているのを見ると、イラッとするそうです。「同じ職業なのに男性ばかりモテていてズルい!」と、不公平を感じることも少なくないといいます。

女性医師の場合、勉強のスキルが高い人は多いが…

男性医師も女性医師も、医学生6年間+臨床研修(初期研修医)2年間+専修医(後期研修医)3年間=11年間、浪人せず現役で医師になったとしても、ひとり立ちするのが30歳前後です。これほど長期間にわたって勉強や研修を続けることになります。

 

日本人女性の平均初婚年齢が29歳くらいですから、20代前半でひとり立ちするほかの職種と比較しても、婚活市場では年齢的に不利だといえます。

 

また、医師になる女性は、女子校でずっと真面目に勉強を続けてきた人も多いのです。そのため、受験の偏差値は高くても、恋愛の偏差値はあまり高くない人も多いのでしょう。

 

身を置いている環境の問題もあります。筆者の知人に、父親も兄も医師という家庭環境の女性医師がいます。その人は「医師以外との結婚は考えられない。医師以外の人との結婚は許されない」と本音を漏らしたことがあります。恐らく、自分の価値観だけではなく、周囲の目もあるのでしょう。

 

なかには「配偶者が医者でないと、女性医師仲間からマウントされてしまう。自他共に評価の高い相手でないなら、結婚しない方がマシ」とまでいう女性医師もいます。

 

女性医師の場合、環境的に、医師以外の職業の男性と接する機会が少ないということもあるでしょう。しかし、だからといって男性医師のみを相手に限定してしまうのは、大変もったいないことだと思います。

「最低限、自分と同じくらい稼いでほしい」

高収入を得ている女性医師の場合、「パートナーには、最低限自分と同じくらい稼いでほしい」という気持ちがあるようです。

 

実際にヒアリングすると、女性医師が求める年収の条件として、自分と同じかそれ以上を求める声が多く、ひとつのラインとして年収1000万円以上を希望する人が多いのですが、現実には、年収1000万円の30代独身男性は2%以下しかいません。婚活市場でも、高収入の男性は競争率が高いため、20代の婚活女子たちと鎬を削ることになります。

 

収入は医師より多少下がるのかもしれませんが、弁護士、税理士、司法書士といった高度専門職、あるいは経営者なども対象に含めると、もっと世界が広がるかもしれません。これからの時代、男性にとっても、経済的に安定感のある女性は魅力的です。

 

筆者も女性医師から紹介を依頼され、セッティングすることがありますが、35歳以上の女性医師の年収と同じか、それ以上の収入がある男性という条件で絞ると、医師以外の仕事をしている人を含めても、希望に叶う人は非常に少ないというのが現実です。

女性医師が、本当に結婚を考えているなら…

女性医師が結婚するにあたり、年齢ごとの対策について、結婚する確率が高いターゲットと対策も分析しました。

 

医学生や臨床研修医でなら、同じ医学生、研修医、医師を対象にするのがいいでしょう。いちばんチャンスがある年代であり、また、臨床研修医はさまざまな科の医師との出会いがあります。

 

30歳くらいまでなら、まだ結婚していない医師もかなりいますので、医師を含めた周囲の男性に広くアプローチするべきでしょう。

 

35歳以上なら、医師以外の職業の男性をおすすめします。35歳になっても結婚しない医師は、結婚に向いていない性格の可能性があり、慎重な吟味が必要だからです。

 

 

蓮池 林太郎
新宿駅前クリニック 院長

 

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