(※写真はイメージです/PIXTA)

患者にとって、外出しなくても医療機関にかかれる「オンライン診療」ほど便利なものはありません。コロナ後もオンライン診療のニーズが消えることはないでしょう。とはいえ、誤診リスクは高く、導入コストが大きいのに診療報酬は安いなどの理由から、なかなか普及しないというのが現状です。そこで本稿では1日200人以上の患者を診るという「日本一忙しい小児科医」が、オンライン診療のトラブルを防ぎ、たくさんの患者を無駄なく診察するためのポイントを解説します。

「終わったらすぐ帰れる仕組み」でスタッフも業務改善

私の院では、看護師や事務スタッフが自主的に業務改善に取り組み、新たなやり方を導入するケースが多々あります。なぜ彼らが主体的に工夫をするかというと、担当する仕事が終わったら、すぐに帰れる仕組みにしているからです。

 

私の院の診療時間は、月・水・木・金・土曜日は9~12時と14~19時、日曜日は9~12時です。多くの患者が集まる日は午後診が延び、22時半頃まで休みなしで診療を行うケースもあります。スタッフは当然のことですが、遅くまで働くことを嫌います。そこで、1分でも早く仕事を終えるために知恵を絞るわけです。

 

私の院では新人看護師に最長2ヵ月間の研修を行っていますが、このときに指導者役を務めるのはベテラン看護師です。新人看護師の成長が遅いと、ベテラン看護師はその指導のためにずっと忙殺されます。

 

逆に、新人がいち早く戦力になれば、指導の仕事から解放されるだけでなく、通常業務に戻ってからの仕事量も減るわけです。ですからこの分野でも、「仕事を早く終えて帰りたい」という気持ちが、看護師のモチベーションを高めています。

 

私はスタッフに対し、「空き時間ができたら、そのときにできる作業を見つけなさい」「新人看護師を上手に教育して、早く一人前にしなさい」などと指導することはありません。そういった管理方法を採ると、スタッフから反発されたり、かえって仕事へのモチベーションを下げたりする危険性があるからです。

 

そうではなく、スタッフが自ら仕事に取り組むような仕組みを工夫することが大切なのです。

 

 

鈴木 幹啓

すずきこどもクリニック院長

 

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※本連載は、鈴木幹啓氏の著書『開業医を救うオンライン診療』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

開業医を救うオンライン診療

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鈴木 幹啓

幻冬舎メディアコンサルティング

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