(※写真はイメージです/PIXTA)

コンクリートは水に強いもの。しかし、マンションの防水によるトラブルは決して珍しくはありません。マンションの防水や、購入時のチェックポイントについて、7年間で約500件の不動産取引の経験を持つグランドネクスト株式会社代表・小島優一氏が解説します。

マンション購入時の「防水チェックポイント」

マンションを購入してから雨漏りやカビなどで悩まされないためにも、中古マンションを購入する際には、きちんと防水加工が施されているかを確認することが大切です。

 

ここでは、マンションの防水加工のチェックポイントをご紹介します。マンション購入を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。

 

マンション購入時の防水チェックポイント
マンション購入時の防水チェックポイント

 

■大規模修繕の記録をチェックする

 

築15年以上のマンションを購入する場合は、まず大規模修繕の記録を確認させてもらいましょう。屋上や廊下などの防水加工の補修がしっかりと行われているかをチェックするだけでなく、どのような修繕が行われているかも確認しておくことがおすすめです。

 

■屋上の防水の状態

 

可能ならば、マンションの屋上に上って防水加工の状態をチェックさせてもらいましょう。ウレタンやアスファルト防水であれば割れたりヒビが入ったりしていないか、シート防水であれば破れたりふくらんだりしていないかを確認します。屋上に上がれない場合は、管理会社や管理人に確認するとよいでしょう。

 

■タイルの浮きや剥がれ

 

マンションの外壁やタイルに、割れやヒビ、剥がれ、浮きなどがないかもチェックします。階段やバルコニーから確認できる部分だけでも確認しておくことが大切です。タイルの目地、窓のサッシやエアコンの配管口の周囲のコーキング、雨水を流す排水路の防水加工が劣化していないかも見ておくことをおすすめします。

 

■壁紙の剥がれや黒ずみ

 

汚れではない壁の黒ずみやクロスの不自然な剥がれにも注意が必要です。ただし、壁からの湿気によるものではなく、壁の表面の結露が原因の場合もあります。どちらかわからない場合は、内装業者やリフォーム業者から見積もりを取る際に確認してもらうと良いでしょう。

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