※画像はイメージです/PIXTA

駐車場、金融機関、結婚式場、葬儀場…。コロナによる不動産物件への影響は、至るところに及んでいる。不動産市況アナリストの幸田昌則氏が、市場の変化について解説する。 ※本連載は、書籍『アフターコロナ時代の不動産の公式』(日本経済新聞出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

ネット販売の活発化…不動産市場にも「神風」のワケ

「物流施設特化型」のJリート株価は上昇している。ここ十年間、実店舗での物販業の多くは減少傾向にあり、一方、ネットやテレビショッピングなどの無店舗販売は年々伸びていた。さらに、コロナ禍で外出自粛要請が強まったことで、「非接触」のネットによる購入は多くの人々に受け入れられ活発化した。

 

従来までの流れに、コロナ禍が拍車をかける役割を果たすことになった。「非接触型」不況が日々深まっていく中で、「非接触」の手法を利用、実現することで、物流を活性化、拡大する施設の需要は飛躍的に強まった。

 

この数年間、ネット経由の購入の増加が続いていることから、倉庫・大型配送センターの大量供給が、2大都市圏のインターチェンジの近くで続いていた。その結果、周辺の地価は上昇し、物流施設の賃料も強含みで推移していた。

 

2020年のコロナショック以降は、物流施設の需給関係は急激に逼迫し始めていて、首都層では、空室率はゼロに近付いてきている。物流施設の市場には、強大な「神風」が吹いている。

 

 

幸田 昌則

不動産市況アナリスト

 

 

アフターコロナ時代の不動産の公式

アフターコロナ時代の不動産の公式

幸田 昌則

日本経済新聞社

新型コロナの感染拡大で、不動産市況も大変化。 アベノミクスによる異次元の金融緩和によって演出された不動産バブルは、すでにピークを過ぎていたものの、2020年の新型コロナウィルスの感染拡大により、まったく違った局面…

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