昭和生まれ「年金暮らし前提」の思考が、自由なシニアライフの実現を阻む ※写真はイメージです/PIXTA

日本には年金制度がありますが、インフレリスクや長生きリスクに不安を覚える人も多いでしょう。しかし、爪に火を点すような節約生活は悲しいですし、かといってハイリターンの投資にチャレンジするのは危険です。最も現実的な選択肢は「地道に働き続ける」ことになりますが、どうかガッカリしないでください。自身の手でお金を稼ぐメリットはとても大きいのですよ。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

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老後資金を「投資で増やす」という発想は危険!

老後資金を増やしてリッチな老後を送りたい、と考える人は多いでしょうが、そのためには投資をして手持ち資金を増やせばいい、と考えるのは危険です。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と言われますが、投資で儲けようと思えばリスクをとる必要があるからです。

 

老後資金が足りないから投資をして手持ち資金を増やそう、というのはさらに問題です。投資に失敗すれば、ただでさえ足りない老後資金がさらに足りなくなり、悲惨な老後を迎えることになりかねないからです。

 

筆者は老後資金で株式と外貨を持つことを勧めていますが、それは増やすためではなく、預金がインフレに弱いリスク資産だから、「インフレが来ても酷い目に遭わずにすむように、インフレに強い資産を持っておこう」ということであって、投資で儲けよう、という提案ではないのです。

 

それより、働いて老後資産を増やしましょう。投資をすれば老後資産が減るリスクがありますが、働いて稼げば老後資産は必ず増えますから。

「磯野波平氏」より元気な中高年は多いので…

いまの高齢者は元気です。定年を過ぎてもまったく問題なく働ける人が多いはずです。しかも、少子高齢化による労働力不足の時代ですから、新型コロナ不況さえ終われば高齢者でも簡単に仕事が見つかる時代が来るでしょう。

 

高度成長期の定年は55歳でしたが、当時の55歳がどんな感じだったかといえば、サザエさんに出てくる波平氏が54歳という設定であることから想像がつくように、「バリバリ働くのは無理だから、お引き取りいただこう」というのが定年の意図だったわけですね。

 

それとくらべると、いまの65歳、70歳で波平氏より元気な人は大勢います。そこで筆者が提唱しているのが「波平基準」です。波平氏より元気な高齢者は働こう、ということですね。

 

経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載老後資金の不安を解消!経済評論家・塚崎公義氏の「資産管理・資産形成術」

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