年収800万円以上・ほぼ残業ナシも…「薬剤師」という働き方 (※画像はイメージです/PIXTA)

日本では、薬剤師のことはあまり詳しく知られていないようです。薬剤師は、主に調剤薬局やドラッグストアなどで働いていて、医薬品全般について幅広い知識を持っています。薬剤師は処方箋に従って薬を調合したり、患者の服薬相談に乗るのが主な仕事です。薬剤師になるにはどのような勉強をして、どんな資格が必要なのでしょうか。また、収入や働き方なども調べてみました。

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薬剤師の歴史

薬剤師の歴史は、医薬分業と密接な関係があります。医薬分業とは、薬の処方と調剤を分業にして、処方は医師が受け持ち、調剤は薬剤師が行うというものです。このルーツは、800年ほど前のヨーロッパにありました。毒殺を恐れた神聖ローマ帝国のフリードリヒⅡ世(1194~1250年)は、主治医の処方した薬を、別の人にチェックさせていました。これが医薬分業の原型であり、薬をチェックした人物が、今でいう薬剤師に当たります。

 

フリードリヒⅡ世は、1240年に5ヵ条の法律(薬剤師大憲章)を定め、医師が薬局を持つことを禁じ、現在のような医薬分業が始まりました。日本における医薬分業は明治時代に始まり、明治7年(1874)に「医制」が制定され、今日に至っています。その後、明治22年(1889)に「薬律」が制定され、薬剤師という呼び名が使われるようになりました。

薬剤師になるには

薬剤師になるには、6年制の薬科大学や、薬学部のある大学を卒業し、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。薬剤師国家試験に合格したら、薬剤師免許を申請します。そして、薬剤師名簿に登録され免許をもらえば、晴れて薬剤師になれるのです。薬学部や薬科大学で、6年間学ぶのは容易なことではありません。しかし、厳しい6年間を過ごして、薬剤師になった人には、高待遇が約束されています。

就職先が多い

薬剤師は高収入で、就職率が高い職業です。また、全国どこでも働き口があるのも大きな魅力です。薬剤師は調剤薬局のほか、大手ドラッグストアチェーンでも、引っ張りだこです。大手ドラッグストアは年々拡大傾向にあり、大きな店舗であれば、薬剤師を常駐させる必要があるため、薬剤師の働き口は日本中どこでもあると言っても、過言ではありません。また、最近では地方の高齢者の割合が増えているため、地方都市に、高齢者向けの医療施設の建設が急がれています。ある程度の規模の医療施設があると、その周辺に調剤薬局が立ち並びます。調剤薬局にも薬剤師が必要なため、ここでも薬剤師の需要が増えています。

 

こういった状況から、薬剤師は実家に帰って、近くの店舗に勤めるといったことも、意外に簡単にできるのです。そのため、東京などの大都市圏で働いていた薬剤師が、高齢になった親の介護のために実家に帰り、近くの調剤薬局やドラッグストアに勤めながら、親を看るケースも増えています。また、女性薬剤師の場合は、夫の転勤で遠方に行っても、その周辺の調剤薬局や、ドラッグストアなどに勤めることも可能です。このように、ライフスタイルに合わせた、自由な働き方ができるのも、薬剤師の大きな魅力と言えるでしょう。

薬剤師は地方のほうが優遇される

上記でも少し触れましたが、薬剤師は大都市圏よりも、地方で働くほうが高収入で、求人数も多くなっています。ではなぜ、地方のほうが高収入なのかと言いますと、地方では高い給料を出さないと、優秀な人材が集まらないからです。薬剤師は特殊技能を持つ専門職ですから、誰でも務まる仕事ではありません。国家資格を持った人しか薬剤師になれないので、薬剤師に地方に来てもらうには、それなりの好条件を出さないと人が集まらないのです。もともと薬剤師は高収入で、東京のような大都市圏では、年収600万円~700万円も可能です。ところが地方に行くと、年収800万円以上という例も少なくありません。

 

ほとんど残業をしなくても、これだけの高収入ですから、薬剤師は憧れの職業と言ってもいいでしょう。このように、薬剤師は地方のほうが待遇がいいので、大都市圏から地方に移住する人もいます。しかし、一番多いのは、前述しましたように、親の介護などのために実家に帰ったり、女性薬剤師の場合は、夫の転勤で地方に行き、地元の薬局などで、薬剤師として働くケースが大半のようです。それにしても、全国どこでも仕事ができるというのは、薬剤師ならではの魅力と言えるでしょう。

いろんな働き方ができる

薬剤師は、正社員で働く以外に、派遣やパートで働くこともできます。派遣やパートは時給で働きますが、東京などの大都市圏の場合、時給3,000円~3,600円程度が相場となっています。しかし、地方に行くと時給3,800円~4,200円くらいになるので、やはり地方のほうが高収入となります。派遣やパートで働くと、正社員と違って、ある程度勤務日や勤務時間の融通がききます。たとえば、親の介護のために1日おきに勤務したいとか、午後だけ勤務するといった条件を出すことも可能です。

 

必ずしも条件が通るとは限りませんが、いろんな働き方ができる可能性があるのは、間違いありません。薬剤師を目指す人は、大学で学ぶ6年間ほとんど勉強一筋で、一般の大学生のようにサークル活動をしたり、アルバイトで知り合った仲間と、親交を深めるような余裕はないと言います。つまり、一般の大学生のように、「青春を謳歌」することは難しいのですが、無事卒業して国家資格を取り、薬剤師になれば、人も羨む好待遇が待っているのです。
 

 

 

 

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1955年宮崎県生まれ。明治学院大学文学部英文学科卒業。システムエンジニア歴25年。フリーライター歴15年。初期の頃は雑誌など紙媒体を中心に、現在はWeb記事を中心に執筆。執筆記事数は7000本を超える。
サブカルチャー、ムック本などのほか、時事ニュースやコラム記事の執筆もある。歴史が好きで、幕末史に独自の見解を持つ。大正時代、昭和初期の歴史にも興味があり、誰も書かなかった近代史を書きたいとの構想がある。
著書:
鹿児島あるある(TOブックス)
勝手に現代風にアレンジしたことわざ辞典(三交社)

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