※画像はイメージです/PIXTA

「老人ホーム」と一言でいっても、多岐に渡る種類が存在します。介護事業を運営する株式会社アテンド・代表取締役の河北美紀氏が、施設の選び方について解説します。※本記事は、書籍『身近な人の介護で「損したくない!」と思ったら読む本』(実務教育出版)より抜粋・再編集したものです。

子どものサポートは必須…調べる時間がなかったら?

消費者庁には、65歳以上の高齢者が自宅で転倒したという事故報告が多く寄せられます。事故の内容として「すべる、つまずく、ベッドなどから移動する際の転倒」があげられます。場所は浴室や脱衣所、階段や玄関、庭などです。住み慣れた自宅であっても、加齢で視力が落ち足が上がらず、小さな段差につまずいてしまうことが原因のひとつです。

 

さらに、体力に自信がなくなり自宅のメンテナンスや庭の手入れが大変になってきたと感じる方や、車の運転ができなくなることで交通の便が悪くなり買い物が不便になることを考えると、親が元気なうちに将来は「自宅か」「住み替え」かを、ご家族で話し合っておくと良いでしょう。女性なら、家事から解放されたいという希望もあるかもしれません。

 

また、自宅の老朽化によって利便性の高い住宅に住み替えるという目的の住み替えもあります。親の大切な決断の際には、やはり子どものサポートが必要です。いざというときのために、早くから情報を集めておくことをおすすめします。

 

[一覧表]は、親にどんな介護を受けさせたいかという目的別になっています。実際の施設にはもっと多くの種類がありますが、ここではおもなものをピックアップしました。

 

費用面では、施設の種類によって大きな違いがあります。また、同じ種類の施設でも入所金や月額費用にも幅があるので、施設のパンフレットやウェブサイトを見比べて検討しましょう。月額費用は、あくまで目安ですが、7万円から50万円(介護サービス費が別途かかる場合あり)と非常に幅広くなっています。

 

ご自身で調べる時間がなかったり相談相手がいなかったりするなら、老人ホームの紹介事業者などを頼ってみるのもひとつの手です。[一覧表]は、目安としてご覧ください。

 

 

河北 美紀

株式会社アテンド 代表取締役

 

 

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河北 美紀

実務教育出版

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