※画像はイメージです/PIXTA

争族、離婚トラブル、労働問題…弁護士事務所には今日も様々な相談が舞い込みます。本連載では、弁護士法人アズバーズ代表の櫻井俊宏氏が、実際に寄せられたトラブル事例を紹介し、具体的な対策を解説します。※プライバシーに配慮し、実際の相談内容と変えている部分があります。

弁護士として伝えたい「クレーマーとの話し方のコツ」

本事例のように「ほかのお客様がいらっしゃったので切らせていただきます」「これから外出しなくてはならないのでいったん電話を切らせていただきます」と、なるべく早いうちに終わらせるとよいでしょう。

 

この場合、別件が終わったらかけろ、折り返し電話しろと脅されても「必要であればお電話いただければと思います」などと伝え、折り返しの連絡の約束をしないほうがよいです。あくまで何か要求する側に基本的にはボールがあることを意識してください。

 

5 クレーマーとの話し方のコツ

 

クレーマーは、畳み掛けるように話しますよね。そのまま聞いていると、こっちが悪いような気分になってきます。そこで、ついついヒートアップして言い返してしまうことが多いことでしょう。

 

しかし余計な話はせず、ただあいづちを打ってください。クレーマー状態になっている人は、何を言っても変わりません。むしろ話せば話すほど、火に油を注ぐ可能性が高いからです。

 

また、相手側が録音をしていることも多くあります。その場合、不利な言質を無理にとらせようとします。そういった意味でも、発言は必要最小限がよいでしょう。ひたすら聞き手に回って、相手が何も言わなくなっても、沈黙を続けてしまってください。

 

問題あるクレーマーの場合は、早くやりとりを終わらせたいところです。

 

「もうお電話でお話しすることはありません」「要望があれば書面で送ってください」「お話しすることはないので法的措置を執ってください」と切り上げてください。

 

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