医学部受験の絞り込み、コロナ禍でさらに強まった地元志向<検証2021年度私立大医学部入試>

医学部受験の絞り込み、コロナ禍でさらに強まった地元志向<検証2021年度私立大医学部入試>
(※画像はイメージです/PIXTA)

2020年の春以降、自らの感染リスクと隣り合わせになりながら、新型コロナウイルス感染者の治療にあたる医師たちが折に触れメディアに映し出されてきた。歴史に残るパンデミックの中で健闘する医師たちの姿は医学部医学科(以下、医学部)を目指す受験生たちにはどんなふうに映り、どのような影響を与えたのか。駿台予備学校の医学部受験専門校である市谷校舎の教務マネージャー宮辺正大氏と受験データとともに、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)元年となった2021年度の医学部入試を振り返る。第4回は私立大の2021年度の医学部入試の動向を振り返り、志願者数減少の要因を探る。

学費値上げと試験日程で志願者減の東京女子医大

逆に、学費の値上げの影響を色濃くにじませるのが東京女子医科大学だ。同大の2021年度の志願者数は募集人員75人に対して945人。2020年度に比べ445人減で、対前年度比では68と、私立大31校のなかで最も大きな落ち込みとなった。

 

同大は2021年度の学費を約1200万円値上げしたことで6年間の総額が私立大学の中で最も高額の4621万円となっている。ここまで高額になると入試動向に全く関係ないと言い切れるか、疑問である。

 

ここで「私立大の志願者数を左右する最大の要因は、試験日程」という宮辺氏の言葉に従って、東京女子医科大学の入試日の1月28日に目を向ける。この日は難易度が拮抗する3校の受験日が重なっているのがわかる。

 

受験生が1月28日の受験校を選ぶ際に、学費の値上げは東京女子医科大学にとって不利に働いてしまったと考えられそうだ。

 

大熊 文子
フリーライター

 

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