老後不安を抱える人が「長生きリスク・預貯金不足」を乗り切る実践的で具体的な方法 ※写真はイメージです/PIXTA

自分の老後が心配で、未来に希望が見出せないばかりか、いまこの瞬間すら楽しめない…。そんな方も少なくないようです。しかし、ここで少し冷静に考えてみましょう。不安に駆られて貯金や節約に走っても、人生をつまらなくするばかりか、将来へのプラスにならないかもしれません。経済評論家の塚崎公義氏が、老後不安をグッと軽減できる、実践的な資産形成・年金増額のスキームを紹介します。

銀行預金はインフレに弱いリスク資産

株や外貨を持つのを嫌う高齢者が多いこともあり、日本人の高齢者の金融資産は銀行預金と保険がほとんどを占めています。しかし、銀行預金はインフレに弱いリスク資産だ、ということをしっかり認識しましょう。

 

保険については色々な契約があると思いますが、インフレになったら多額の保険金が支払われるという場合はともかく、そうでなければ預金と同様、インフレに弱いリスク資産だといえるはずです。

 

ならば、株や外貨は値下がりするリスクがあるから持ちたくないと思うのと同様、預金もインフレで目減りするリスクがあるわけですから、3つの資産に分散することで最悪の事態を避けるべきだ、と筆者は考えています。

 

インフレが来た場合も「預金は目減りしたけれど、株と外貨が値上がりしたので最悪の事態は避けられた」といったことを期待するわけです。その際に重要なのは、インフレが来ると株と外貨は値上がりしやすい、ということなのです。インフレが来ると株と外貨が値上がりしやすいという理由については、別の機会に詳述することにします。

万一のための対策=広義における「保険」

リスクを避けるというと、保険契約が頭に浮かびますが、長生きとインフレという老後資金のリスクについては、保険会社との契約はあまり役立ちそうにありません。

 

そうであれば、発想を柔軟にして「万が一のときに困らないように対策をする」ことを広義の保険だと考えましょう。

 

上記のように、老後も長く働いて稼ぐというのは広義の保険ですね。借家に住むと長生きしているあいだは家賃を払い続けなくてはいけないので、長生きのリスクを減らすには自宅に住むべきでしょう。

 

サラリーマンの妻が働いて稼ぐというのは、老後資金を蓄えることにもなりますし、厚生年金に加入するような働き方をするならば老後の年金も充実させることができるでしょうから、これも広義の保険ですね。

 

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経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載老後資金の不安を解消!経済評論家・塚崎公義氏の「資産管理・資産形成術」

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