老後不安を抱える人が「長生きリスク・預貯金不足」を乗り切る実践的で具体的な方法 ※写真はイメージです/PIXTA

自分の老後が心配で、未来に希望が見出せないばかりか、いまこの瞬間すら楽しめない…。そんな方も少なくないようです。しかし、ここで少し冷静に考えてみましょう。不安に駆られて貯金や節約に走っても、人生をつまらなくするばかりか、将来へのプラスにならないかもしれません。経済評論家の塚崎公義氏が、老後不安をグッと軽減できる、実践的な資産形成・年金増額のスキームを紹介します。

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老後最大のリスクは「長生き」と「インフレ」

老後資金の心配をしている人は多いでしょう。では、老後資金に関する最大のリスクはなんでしょうか? それは、長生きしているあいだにインフレが来ることです。

 

インフレがリスクなのは自明でしょう。現役のあいだは、インフレが来れば生活費が上がる一方で給料も上がりますから、それほど問題はないのですが、老後は、収入が乏しいなかでインフレになれば、銀行預金が目減りしてしまいます。預金金額は減らないけれども、預金で買えるものの量が減ってしまう、というわけですね。

 

老後資金を考えるなら、長生きもリスクなのです。長生きはいいことですが、老後の蓄えを取り崩しながら生活していては、長生きをしているあいだに蓄えが尽きてしまうかもしれかせん。

 

そして本当に怖いのは、長生きをしているあいだにインフレが来ることです。インフレで膨れ上がった生活費を、長年にわたって払い続けなければならないのですから…。

インフレ分だけ支給額が増える、公的年金の「強み」

しかし、過度な懸念は不要です。公的年金は、どれほど長生きをしても死ぬまで受け取れますし、インフレが来ても原則としてインフレ分だけ支給額が増えていくからです。

 

したがって、年金だけで生活するならば、老後資金のリスクはそれほど気にする必要はありません。だとすれば、老後資金対策でもっとも重要なのは、公的年金が少しでも多くもらえるように努力することです。

 

公的年金は原則として65歳から受け取れますが、受取開始年齢を遅らせることで毎回の受取額を増やせる制度があるので、ぜひこれを活用しましょう。サラリーマンの配偶者の専業主婦も、働くなら厚生年金に加入できるような働き方をすると、老後に厚生年金が受け取れるので生活が安定するはずです。

 

もっとも、年金だけでは普通のサラリーマンがなんとか暮らせるという程度でしょう。自営業者の老後は年金だけでは暮らせないでしょう。

 

そうだとすれば、現役時代に蓄えた老後資金が長生きとインフレで底を突くリスクに備えることも重要だ、というわけですね。

できる限り長く働くことも、老後資金対策になる

そうはいっても、長生きに備えることは容易ではありません。多額の預金を持っていたところで、長生きしているあいだに使ってしまえばなくなってしまうからです。

 

上記のように公的年金を充実させることは重要ですが、それ以外にできることは、終身年金に加入することくらいでしょう。もっとも、終身年金は保険会社による「見えない手数料」が高いので、無条件でお勧めするのは気が引けます。

 

そうであれば発想を変えて、狭い意味での老後資金対策から離れて「老後も長く働くことで、老後資金の必要な期間を短くする」ということを考えましょう。それにより、老後資金の不安軽減のみならず、社会とのつながりが維持できる等のメリットも多いはずですから。

 

経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載老後資金の不安を解消!経済評論家・塚崎公義氏の「資産管理・資産形成術」

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