「ダメって言われると悲しいの」発達障害の5歳児にママが出したアイデア

発達障害の子どもが癇癪を起こしてしまって話を聞いてくれない、と悩む保護者の方は少なくありません。本記事では、療育・児童発達支援スクール『コペル+(コペルプラス)』代表取締役の大坪信之氏が、発達障害の子どものコミュニケーション能力を育むための方法について解説します。

「話し合っても私の言うことを聞いてもらえなかったときはどうしたらいいの?」

 

すると、今度はお母さんが口を開きました。

 

「いつでもどこでも、みんながAちゃんの言うことを聞いてくれるわけではないということはわかるよね?」

 

「うん。でも、ダメって言われると悲しいの」

 

Aちゃんの気持ちを受けて、お母さんが慎重に考えながら話します。

 

「そっか、確かに、自分の言うことを聞いてもらえなくて『ダメ』って言われるのは悲しいね。でも、それって、Aちゃんのことを『ダメ』って言ってるんじゃなくて、ママとAちゃんの考え方が違うっていうことなんじゃないかな?」

 

考え方が違うのではというお母さんの言葉に、Aちゃんは思案します。

 

「考え方が違う……。ママが『ダメ』って言うときに何を考えているかなんて、わかんないよ。ママが『ダメ』って言うだけじゃなくて、ちゃんと説明してくれたらわかるかも」

 

そう言われてみると、私も言葉が足りなかったかもしれないと反省するお母さん。二人の対話を聞いていたお父さんが口を開きました。

 

「それはママにとっても同じなんじゃないかな? Aちゃんが自分の考えを説明せずに泣いてばかりだと、ママにもAちゃんの考えがわからないと思うよ」

 

お父さんの言葉を聞いて、お母さんにアイデアがひらめきました。

 

「それなら、お互いの考えが違うときには、きちんと言葉で説明し合うというのはどう?」

 

お父さんも賛成しました。

 

「いいね。そうすればAちゃんが泣かなくてもAちゃんの考えていることが伝わるし、ママの考えていることもわかるね」

 

でも、Aちゃんはまだ不服そうです。

 

「うーん、だけど、ママの考えがわかっても、私がママの考えがイヤなときにはどうしたらいいの?」

 

食い下がるAちゃん。お父さんも知恵をしぼります。

 

「そうだねぇ。お互いが納得できるように解決策を話し合うのがいいんじゃないかな。Aちゃんはイヤなことがあっても、泣かないで話し合うことはできそう?」

 

「できると思う」

 

「じゃあ、泣いたらその話は聞いてもらえない、というルールでいいかな」

 

「うん、いいよ」

 

Aちゃんは納得しました。ところが、お母さんがまだ思案顔です。

 

「Aちゃんが泣かないでいてくれて、ちゃんと話せたとしても、いつまでたってもお互いが納得できなかったら、どうしたらいいんだろう?」

 

お母さんの問いに、みんなは考え込んでしまいました。やがて、お父さんがアイデアをひねり出します。

株式会社コペル 

幼児教室コペルは、専門講師によるテンポのよいレッスンと豊富なオリジナル教材で幼児期に学ぶ楽しさを教え、右脳教育をおこない、子どもの潜在能力を引き出します。0歳児から年齢に応じて、知育だけでなく心の子育ても大切にした幼児教育を行います。

著者紹介

連載子どもの可能性は無限大!幼児教育のプロが教える「育脳」の進め方

※当記事は、2018年12月4日刊行の書籍『「発達障害」という個性 AI時代に輝く――突出した才能をもつ子どもたち』から抜粋したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

大坪 信之

幻冬舎メディアコンサルティング

近年増加している「発達障害」の子どもたち。 2007年から2017年の10年の間に、7.87倍にまで増加しています。 メディアによって身近な言葉になりつつも、まだ深く理解を得られたとは言い難く、彼らを取り巻く環境も改善した…

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