緊急事態宣言延長のなか…「東京の金持ちマンション」が明かす、不動産の強烈な異様 (※写真はイメージです/PIXTA)

コロナ感染拡大による混乱が続く日本ですが、「不動産」に目を向けると、予想外の事態が起きていることがわかります。国土交通省『不動産価格指数(住宅)(令和3年4月分・季節調整値)』などをもとに紹介していきます。

緊急事態宣言続く日本で「経済的に伸びている」数字

昨日、東京都の新型コロナウイルス新規感染者数は5386人となり、過去2番目の数値となりました。大阪県、愛知県、兵庫県などでは過去の感染者数を大幅に上回り、全国の新規感染者数も過去最多となりました。

 

9月12日まで「緊急事態宣言」が決まっているのは、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県、沖縄県の13都府県(※茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、京都府、兵庫県、福岡県は明日からです。本日までは「まん延防止」が講じられています)。

 

9月12日まで「まん延防止等重点措置」が決まっているのは、北海道、宮城県、石川県、福島県、富山県、山梨県、岐阜県、愛知県、滋賀県、三重県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、鹿児島県、熊本県の16道県。

 

緊急事態宣言とまん延防止をあわせれば、実に29もの都道府県にて、外出自粛、イベント等の制限を要請されています。東京都に至っては、今年「緊急事態宣言下の期間のほうが長い」という、もはや緊急の意味すら問われかねない事態に陥っている現状です。

 

途方もない影響を受けている日本経済ですが、実はコロナ禍でも堅調に上昇している数字がひとつ。「不動産価格」です。

 

国土交通省の7月30日の発表によると、住宅価格は前月比で0.7%上昇、商業用不動産価格も前期比で0.8%上昇しました。住宅価格の指数を詳しく見ていくと、前月比で住宅地0.9%増、戸建て住宅0.3%減、マンション1.2%増という内訳になっています。

2021年東京の不動産は「高騰し続けている」

直近で見てもマンションの不動産価格指数の増加幅が多いことが分かりますが、この現象は数年前から。とんでもない伸びであることがわかります[図表]。

 

国土交通省
[図表]不動産価格指数(住宅)(令和3年4月分・季節調整値) 国土交通省

 

昨年はコロナ禍の影響を受けていたことは間違いありませんが、2021年、東京の不動産価格は高騰し続ています。

 

マンション人気には複数の要因が挙げられますが、その一つが「富裕層の需要増加」。大規模な金融政策が続いている結果、金融市場は活発化し、コロナ禍で「カネあまり」と呼ばれる現象が起きているのです。

 

株式会社野村総合研究所は、「富裕層」「超富裕層」を対象に、コロナ禍における資産管理・運用の意識について調査しています(「富裕層アンケート調査」)。特徴的といえるのは、「複雑でわかりにくい商品よりも、シンプルでわかりやすい商品を好むようになった」が50%、「経済の先行きや、自分が管理・運用している資産に関して、積極的に情報収集や勉強をするようになった」が47%と、資産を自分自身で管理・把握する意識が向上している点でしょうか。

 

「自分の資産は自分で確かめる/自分が納得したものを選ぶ」が加速した結果、実生活において富裕層の「ブランド志向」が際立ったことを指摘する声もあります。

むしろ根強い「東京人気」が露わになっている?

富裕層の居住用マンションとして人気なのは、代名詞とも呼ぶべきタワマンほか、都内湾岸エリアの高級マンションです。

 

マンション人気に拍車をかけたのが、実は東京オリンピック。特に「晴海フラッグ」においては、五輪選手村としての相次ぐ報道に注目度が一気に高まった結果、資料請求が大幅に増加していることも話題になっています。選手個人個人がSNSのアカウントで室内や外の景色を紹介することも増え、より居住生活が明かされたのも、安心感を醸成し、「ここで住んでみたい」という生活意欲を湧きやすくしたのかもしれません。

 

オリンピック後の不動産大暴落は一説として長らく囁かれています。コロナ禍で都内から首都近郊に居住するムーブメントが起きていることも事実ですが、こと富裕層の資産管理状況を見ていると、むしろ根強い「東京人気」が露わになっているとも考えられないでしょうか。

 

あと5日後にはパラリンピックが始まります(9月5日まで)。緊急事態宣言も延長され、未曽有の事態が続く日本。混乱が続くなか、市場動向に目を向けると、「一部の日本人のあまりに際立った生活」が明らかになっています。

GGOとは、GENTOSHA GOLD ONLINE(幻冬舎ゴールドオンライン)の略称。『あなたの財産を「守る」「増やす」「残す」ための総合情報サイト』を掲げ、企業オーナー・富裕層を主要読者ターゲットとして運営している(写真は編集長の立本正樹)。

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