(写真はイメージです/PIXTA)

医療、介護、相続、葬式…など、終活はやることが多いです。それらの情報を1つにまとめる際に「エンディングノート」は非常に重要な役割を果たします。今回はリポーターで一般社団法人終活協議会理事の菊田あや子氏が、エンディングノートの作成のポイントについて解説します。

エンディングノートを書くときの注意点

気を付けたいのは、エンディングノートは誰かに伝えるためのもの、ということ。自分だけに分かる書き方ではなく、伝えたい人をイメージしながら分かりやすく書きましょう。

 

情報は新しいほうがいいので、変更があったときは書き直してください。その際に日付を付けておくと分かりやすいと思います。

 

また、エンディングノートには法的な効力はありません。相続の希望がある場合は、正式な遺言書を作ってください。

 

私は周りの皆さんにエンディングノートを書くことを勧めているのですが、実際に書いた人は「自分のことが分かった」「自分が今後何をすればいいかが理解できた」と言います。

 

40代の若いお友達は「お墓やお葬式のことなどはドキドキしたけれど、自分の人生を改めて考えるいいチャンスになりました」と言っていましたし、30代のお友達は「エンディングノートは小学生から書いてもいいものだと思いました」と感想をくれました。

 

確かに、北欧では子どもの頃から自分の死をイメージして、絵を描く授業があると聞きました。子どもの頃から終活をして、自分の人生の最期を考えることは、これからの人生を豊かにするメソッドだと思います。

 

エンディングノートは書きやすいところから、自由に書いてOKです。一般的なエンディングノートの項目で飽き足らない場合は、「自分史」を加えてもいいですし、「死ぬまでにしたい10のこと」を書いてもOK。

 

好きなようにアレンジをしてくださいね。書くことで、終活の輪郭がはっきりとし、これからの人生を考えることができると思います。

 

最後にエンディングノートは大切な個人情報が詰まったもの。取り扱いには十分注意をして、かつ、どこに保管してあるかを家族に伝えておきましょう。

 

 

菊田 あや子

リポーター

一般社団法人終活協議会理事

 

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    本連載は書籍『エンジョイ! 終活』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

    エンジョイ! 終活

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    菊田 あや子

    幻冬舎メディアコンサルティング

    年を重ねるごとに大きくなる不安は不安の正体を知ることで解消できる。グルメレポーターであった著者が母を看取り、今思う「終活」の大切さとは。

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