(※写真はイメージです/PIXTA)

不要不急の外出や都道府県境をまたぐ移動の自粛要請により、近隣の街並みをブラブラお散歩する「街ブラ」愛好家が増えています。いつもながらの散策も楽しいですが、プラス、その街の「不動産投資のポテンシャル」を探ってみてはいかがでしょうか? 一部の有望エリアの情報を交えつつ解説します。

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    渋沢栄一ゆかりの街、北区の「賃貸戸建」がアツい

     

    新たな一万円札の「顔」になることが決まった、日本資本主義の父・渋沢栄一氏。日本初の銀行設立をはじめ、電気・ガス・繊維・製紙といった企業の創設など、渋沢氏のバイタリティ溢れる活躍ぶりは大河ドラマの題材にも取り上げられるほどです。

     

    創設企業のひとつである「抄紙会社」(現在の王子製紙)の創業地は北区・王子エリアにあり、その跡地は現在「紙の博物館」として公開されています。そしてその周辺にも、「渋沢史料館」や「飛鳥山博物館(大河ドラマ館)」といった渋沢氏ゆかりの街ブラスポットが集結しています。

     

    「住めば、北区東京。」をブランドメッセージとする北区では、子育てファミリー層の定住化を重要課題としており、区外への転出を抑えるため、区内の賃貸住宅へ引っ越すファミリー世帯に対して転居費用の助成を行っています。

     

    ◆北区 ファミリー世帯転居費用助成

    助成の対象:北区に1年以上居住しており、18歳未満の子どもが2人以上いる世帯。

    助成金額:礼金と仲介手数料の合算額で、上限30万円まで。

    助成の条件:転居前より広い区内の民間賃貸住宅に転居すること。等

     

    この助成制度のネックは、「これまで住んでいた賃貸住宅より、面積が広い住宅へ引っ越す」ことが条件になっている点です。北区内のファミリー向け賃貸マンションのボリュームゾーンは40~50m2台であり、60m2以上の物件は希少です。直近の入居者募集状況を見ると、60m2以上の募集件数は40~50m2台の1割程度しか出ていません。要するに、現状(40~50m2台)より広い物件へ転居したくても、広い(60m2以上)物件を見つけることは困難だということです。

     

    渋沢氏よろしく、実業家目線に立って「無いものは造ればいい」と考える人はいるようです。転居先はマンションに限られているわけではありません。地元不動産業者の話では、不動産投資家が古い戸建住宅を買ってリフォームし、賃貸運用しているケースが増えているというのです。

     

    北区では、昭和後期~平成初期築で建物面積70m2以上の戸建が1,000~2,000万円台程度で手に入るため、リフォーム代を含めても初期出費は3,000万円程度で済みます。もしその物件で月額20万円の家賃が入れば、最低でも8%の利回りが見込めます。

     

     

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    ※本記事は、「ライフプランnavi」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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