老後資金&年金問題…日本国民に「これはまずい」と誤解させた政府・マスコミのレトリック ※写真はイメージです/PIXTA

老後資金の不足、年金額の不足を不安視している方は、相当多いものと推察しています。しかし、状況を正しく把握しないまま、マスコミ報道等に踊らされると、節約ばかりのつまらない人生になるだけでなく、悪くすると投資詐欺にカモられてしまうかもしれませんよ。少し立ち止まり、頭を冷やしながら一緒に考えてみましょう。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

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不安を煽る話ばかり…注意が必要な「老後資金の問題」

筆者は先日、世の中には人を不安に陥れるような悲観的な話が多いから気をつけよう、とくに聞き手を不安に陥れて商品を売りつけようとする輩がいるから気をつけよう、という注意喚起を促す記事を執筆しました(『不安でたまらない「老後資金の問題」が、ほとんどの人にとって杞憂だといえるワケ』参照)。

 

「そこのあなた! 老後資金は1億円必要ですよ! お持ちでないなら、悲惨な老後生活から逃れるために、投資で1億円を稼ぎましょう!」

 

などといった話は、最重要警戒に値しますね(笑)。

 

とりあえず落ち着きましょう。

 

いまの高齢者のなかで、現役時代に1億円を積み上げた人は稀ですね。しかし、それでもほとんどの高齢者はなんとか無事に暮らせているのです。

「老後資金は1億円必要」は、とりあえず正しい

老後の生活資金が1億円必要だ、というのは間違いではありません。60歳で定年を迎えて92歳まで生きるとして、32年間あります。60歳女性の平均余命は28年強ですから、これより少しだけ長生きしても大丈夫なように、ということで92歳で計算してみましょう。

 

毎月の生活費が夫婦で25万円かかるとすると、9600万円になりますから、これに万が一のときの手元資金を400万円加えると1億円です。

 

この400万円は、なにかあったときのための備えであり、なにもなければ葬儀代として遺族に相続されるべきものと考えておきましょう。

 

経済評論家

1981年東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の仕事に従事したのち、2005年に退職して久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と無関係に個人として行なっているものであるため、現職欄には経済評論家と記すものである。

著書に、『老後破産しないためのお金の教科書―年金・資産運用・相続の基礎知識』『初心者のための経済指標の見方・読み方 景気の先を読む力が身につく』(以上、東洋経済新報社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)、『退職金貧乏 定年後の「お金」の話』『なぜ、バブルは繰り返されるか?』(以上、祥伝社)、『経済暴論』『一番わかりやすい日本経済入門』(以上、河出書房新社)など多数。

趣味はFacebookとブログ。

著者紹介

連載老後資金の不安を解消!経済評論家・塚崎公義氏の「資産管理・資産形成術」

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