※画像はイメージです/PIXTA

株式投資を始めるなら、知識を身につけるのはもちろん、日々の情報を追いかけることも必要ですが、十分な時間が取れる人ばかりではありません。そんなときは「インデックス投資」という選択肢があります。どのようなものでしょうか。※本連載は、市川雄一郎氏の著書『投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え』(日本経済新聞出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

少ない資金で始められ、個別銘柄の研究も不要

インデックス投資のメリットその1は、比較的少ない資金で始めることができる点です。インデックス型投資信託は、多くの証券会社で100円からでも購入することができます。通常の販売口数は1万口ですので、一般のインデクスファンドなら1万口あたり1万円前後から購入することが可能です。ETFの場合は、上場投資信託として株扱いの取引になりますが、こちらも1口数百円と少額から買えます。

 

つまり、少ない投資資金で分散投資が可能ということです。もし日経平均株価に採用されている225の銘柄全てに、一つひとつ個別に投資しようとしたら、どんなに少ない金額でも数十万円から数百万円の資金が必要になります。それがインデックスファンドなら、小学生のお小遣い程度の金額から投資できるわけです。

 

実際、500円玉貯金の代わりに、普段の買い物のおつりを貯めて、インデックスファンドを少しずつ買い増している堅実な専業主婦の方もいらっしゃいます。なかなか良い投資方法だと思います。

 

メリットその2は、株式投資のように一つひとつの個別銘柄の分析をする必要がないことです。要するに、手間要らず、〝手抜き投資〞ができるということです。投資の勉強や情報収集・分析が大変で負担に感じるような場合は、選択肢のひとつとして検討してもいいでしょう。

 

ただし、しつこく注意しますが、始めるのであれば、「長い目で育てる」という基本方針を忘れず、長期投資として行ってください。いわば〝ほったらかし投資〞です。個別銘柄への株式投資と同じで、決して目先の価格変動にジタバタしてはいけません。図表1、2はそれぞれ、日経平均株価とNYダウの最近の10年間の推移を示したものです。

 

[図表1]日経平均株価の推移(月末値)

 

[図表2]NYダウの推移(月末値)

 

日米両国の代表的なインデックスの過去の動きを比較しても、短期的には大きく変動する場面はあるものの、10年単位の長期で見れば、確実に右肩上がりで伸びていることがご理解いただけると思います。

 

◆まとめ◆

果報は寝て待て。代表的なインデックスで、ほったらかしでも資産は増やせる!

 

 

市川 雄一郎

グローバルファイナンシャルスクール校長

 

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投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え

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市川 雄一郎(編著)
グローバルファイナンシャルスクール(編)

日本経済新聞出版

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