在宅療養で家族関係悪化…医師が見た、80代男性の険しい表情 ※画像はイメージです/PIXTA

在宅療養で家族と過ごす時間が増えると、関係が悪化してしまう場合があります。ここでは事例とともに、うまくいかないときの処方箋について在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき院長、宮本謙一氏が解説します。

在宅療養がうまくいかないときの処方箋は…

在宅療養がうまくいかないとき、「これをすれば解決する!」という万能の方法はありません。100通りの家庭があるためです。ただ、やや矛盾するようですが、在宅療養がうまくいかないときの処方箋として有効なのが“笑い”です。

 

ここで誤解を招かないように述べておきますが、“笑い”といっても、決して「ふざけた笑い」「人を小馬鹿にするような笑い」を推奨しているわけではありません。心の底から笑うこと、そして笑えるように努力する=何でも前向きに考えて楽しむこと、そういったことをひっくるめて“笑い”と称しています。

 

在宅療養中の患者さんにとっても、患者さんに寄り添う家族にとっても、さらには患者さんを支える医療・介護のプロ集団である私たちにとっても、笑いは、速効性も持続性もありながら副作用はほとんどない、すばらしい薬です。

 

患者さん自身が在宅療養のメリットを見いだせずに不安だけが募っていくとき、あるいは家族が疲弊して家庭内から笑顔が消えてしまったとき、さらには患者さんを支える医療・介護関係者の熱意が空回りして燃え尽きてしまいそうなとき、解決の糸口となるのが“笑い”です。

 

笑うこと、楽しむことで、あらためて在宅療養のメリットを実感し、絶望的な気分から救われる患者さんは決して少なくないはずです。そして、家族みんなが笑顔を取り戻すことで、患者さんを支える家族の心労も癒やされ、前向きに患者さんをサポートできるようになるでしょう。在宅療養がうまくいかないときこそ、笑いの力を信じて、危機を乗り越えていただきたいと思います。

 

 

宮本 謙一 

在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき 院長

 

 

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在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき 院長 医学博士

奈良県立医科大学卒業後、同大学の医局「第2内科」に入局。

第2内科の専門は喘息、肺気腫などの慢性呼吸不全、肺がんなどの呼吸器疾患、感染症、白血病など。病棟にて多くの患者の「緩和ケア」や「看取り」を経験。

誰もがいつかは「死」を迎えるという当たり前の事実に対して医師として何ができるかを考え、医師になって7年後に公衆衛生医師となる。

治らない病気をその手前で食い止めること、すなわち病気の予防に力を入れる。具体的には結核や新型インフルエンザなどの感染症対策、小児救急医療や周産期医療に関連する児童虐待対策、がん対策や生活習慣病対策などに従事。

2011年3月、東日本大震災の被災地の自治体や保健所に長期間派遣されたことを機に、もう一度、現場の医師として歩むことを決意。

その後、在宅医療の現場にたどり着くなかで「笑いヨガ」と出会い、「笑い」を在宅医療に取り入れる活動を行っている。がんや認知症を含めさまざまな疾患のある方に、在宅で穏やかに、楽しく過ごしてもらうことがモットー。

著者紹介

連載在宅医療を楽しみ、たくさん笑って過ごすために

※本連載は、宮本謙一氏の著書『在宅医療と「笑い」』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

在宅医療と「笑い」

在宅医療と「笑い」

宮本 謙一

幻冬舎メディアコンサルティング

在宅医療は、通院が難しい高齢の慢性疾患の患者さんや、がんの終末期の患者さんなどが、自宅で定期的に丁寧な診察を受けられる便利な制度です。 メリットは大きいのですが、うまくいかないときもあります。 医師や看護師…

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