※画像はイメージです/PIXTA

在宅療養で家族と過ごす時間が増えると、関係が悪化してしまう場合があります。ここでは事例とともに、うまくいかないときの処方箋について在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき院長、宮本謙一氏が解説します。

在宅療養がうまくいかないときの処方箋は…

在宅療養がうまくいかないとき、「これをすれば解決する!」という万能の方法はありません。100通りの家庭があるためです。ただ、やや矛盾するようですが、在宅療養がうまくいかないときの処方箋として有効なのが“笑い”です。

 

ここで誤解を招かないように述べておきますが、“笑い”といっても、決して「ふざけた笑い」「人を小馬鹿にするような笑い」を推奨しているわけではありません。心の底から笑うこと、そして笑えるように努力する=何でも前向きに考えて楽しむこと、そういったことをひっくるめて“笑い”と称しています。

 

在宅療養中の患者さんにとっても、患者さんに寄り添う家族にとっても、さらには患者さんを支える医療・介護のプロ集団である私たちにとっても、笑いは、速効性も持続性もありながら副作用はほとんどない、すばらしい薬です。

 

患者さん自身が在宅療養のメリットを見いだせずに不安だけが募っていくとき、あるいは家族が疲弊して家庭内から笑顔が消えてしまったとき、さらには患者さんを支える医療・介護関係者の熱意が空回りして燃え尽きてしまいそうなとき、解決の糸口となるのが“笑い”です。

 

笑うこと、楽しむことで、あらためて在宅療養のメリットを実感し、絶望的な気分から救われる患者さんは決して少なくないはずです。そして、家族みんなが笑顔を取り戻すことで、患者さんを支える家族の心労も癒やされ、前向きに患者さんをサポートできるようになるでしょう。在宅療養がうまくいかないときこそ、笑いの力を信じて、危機を乗り越えていただきたいと思います。

 

 

宮本 謙一 

在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき 院長

 

 

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    ※本連載は、宮本謙一氏の著書『在宅医療と「笑い」』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

    在宅医療と「笑い」

    在宅医療と「笑い」

    宮本 謙一

    幻冬舎メディアコンサルティング

    在宅医療は、通院が難しい高齢の慢性疾患の患者さんや、がんの終末期の患者さんなどが、自宅で定期的に丁寧な診察を受けられる便利な制度です。 メリットは大きいのですが、うまくいかないときもあります。 医師や看護師…

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