(写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、ニッセイ基礎研究所が2021年7月26日に公開したレポートを転載したものです。

ミニは当せん金5万円以上の本数が昨年の7倍以上に

一方、サマージャンボミニはどうか。サマージャンボと違って、当せん金の最高額は1等前後賞合わせて5000万円にとどまるが、その分、2等以下の当せんの期待は大きい。

 

じつは、サマージャンボミニは昨年のものから様変わりしている。昨年は1等に前後賞がなく、1等の当せん金は1000万円のみだった。昨年と比べると、主な変更点は7つあげられる。

 

(サマージャンボミニの主な変更点)

 

(1)1等の当せん金が1000万円から3000万円に引き上げられ、1ユニットあたりの当せん本数は10本から4本に減少

(2)1等の前後賞(当せん金は各1000万円)が新設された

(3)2等(当せん金5万円)の当せん本数が、400本から3000本に増加

(4)3等(当せん金1万円)の当せん本数が、10万本から4万本に減少

(5)4等(当せん金3000円)が新設され、当せん本数は1ユニットあたり10万本とされた

(6)これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は110万410本から114万3012本に増加

(7)1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、142円から135円に減少

 

このうち、もっとも目を引くのは、(3)の当せん金5万円の当せん本数が増加する点だ。1ユニットあたりでみると、5万円以上が当たるくじの本数は、昨年の410本から、今年は3012本へと、なんと7倍以上に増加する。

 

一方、(4)の当せん金1万円の当せん本数の減少は気になる点だ。1ユニットあたりでみると、1万円以上が当たるくじの本数は、昨年の10万410本から、今年は4万3012本へと、なんと4割ほどにまで減ってしまう。

 

当せん金1万円から5万円へ、狙い目をシフト──これが、今年のサマージャンボミニの特徴といえるだろう。なお、当せん金の平均受取額は、142円から135円に減少するので要注意だ。サマージャンボミニは、1等前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、当せん金5万円以上を目指す宝くじに一新されたといえるだろう。

2つのくじをどう買い揃えるか

サマージャンボは、1等前後賞合わせて7億円を狙う宝くじ。サマージャンボミニは、1等前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、当せん金5万円以上を目指す宝くじと、色分けされている。

 

7億円もの一攫千金を狙うか。それとも、5万円以上の当せん確率を高めるか。2種類のワクワク感を満足させるように、2つの宝くじを買い揃えるのが今年の買い方のコツといえるかもしれない。

 

今回の宝くじの発売期間は8月13日までで、まだ時間はたっぷりある。サマージャンボ宝くじを買うことで、“楽しめない夏休み”を少しでも楽しんでみてはいかかだろうか。

 

 

篠原拓也

ニッセイ基礎研究所

 

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