自閉症スペクトラムの人には、具体的に次のような特徴が見られます。
●他者の気持ちを想像することが苦手
●比喩や冗談を理解しにくい
●こだわりが強く、同じパターンにこだわる傾向がある
●急な予定の変更に対応することが苦手
●特定のものしか食べられないなど偏食の傾向がある
●同じ服を着ることに固執するなどのこだわり行動をとる
自分の身近な人を思い浮かべたときに、当てはまる人がいると思ったかもしれません。
実は、誰しも多かれ少なかれ自閉症的な要素を持っているとされています。定型的な発達をしている人と発達障害とされる人との間は、境目のないグラデーションになっています。
自閉症スペクトラム障害とされるかどうかは、要素の有無ではなく程度の問題で、社会的に生きづらいレベルのものを「障害」としているに過ぎません。
②注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性
「注意欠陥多動性障害」とは、注意力に欠け、衝動性や多動性の傾向があることです。
大きく三つのタイプに分けられます。
一つめは、衝動性・多動性が目立つタイプです。刺激に対して興奮しやすく、感情をコントロールすることが苦手で、次のような特徴があります。
●じっとしていられず走り回る
●ソワソワとして落ち着かない
●人の話を聞かずしゃべりすぎる
●順番を待てない
●会話の中で、相手の質問が終わる前に答えてしまう
二つめは、注意欠陥が目立つタイプです。注意力が散漫で、外からの刺激で注意がそれやすく、そのために頻繁に忘れ物をしたり、物を失くしたりします。注意力が欠如しているので、幼児の場合はとくにケガをしやすい傾向があります。昔なら、「生傷の絶えないわんぱくな子ども」とされていたような子どもたちです。
三つめは、衝動性・多動性と注意欠陥のいずれの特性も見られるタイプです。
ADHDは生まれつきのもので、乳幼児の頃は、敏感さのために環境の変化によって混乱しやすい傾向を示します。ただ、実際にADHDが顕在化するのは、3〜4歳の頃です。就学後は、ちょっとしたことでも混乱しやすく、感情的に不安定になり、怒りを爆発させるといった衝動性がみられることがあります。忘れ物を頻繁にしてしまったり、大切なものを失くして困ったりすることもよくあります。
ただ、これらの傾向があっても、本人の努力や、周囲のサポートによってカバーできることも多くあります。たとえば、子どもが混乱しないように教師が指示の出し方を工夫したり、忘れ物をしないように親が持ち物の確認を手伝ったりすることで、ある程度トラブルを防ぐことができます。
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